NEWS(11/03/09 12:39)
「Google Chrome」安定版がv10へ到達、新型“V8”でJavaScriptの実行速度が向上
設定画面がダイアログからタブへ、パスワードの同期にも対応
米Google Inc.は8日(現地時間)、同社製Webブラウザー「Google Chrome」の最新安定版v10.0.648.127を公開した。Windows XP/Vista/7などに対応するフリーソフトで、現在同社のWebサイトからダウンロードできる。
v10では、頻繁に利用される処理のみを最適化することでスタートアップとピークタイムのパフォーマンスを改善するコンパイル機構“Crankshaft”がJavaScriptエンジン“V8”に組み込まれた。これにより、“V8 Benchmark Suite”でのベンチマーク結果で66%ものパフォーマンス向上が得られたという。GPUによるハードウェアアクセラレーションを活用した動画再生にも対応しており、動画再生時のCPU利用率も抑えられている。
また、設定画面のデザインが刷新され、ダイアログとしてではなく、タブとして表示されるようになった。また、同期機能ではWebサイトのログインパスワードの同期へ対応。Googleアカウントのパスワードやユーザー独自のパスフレーズを利用してパスワードデータを暗号化する機能も備える。
そのほか、セキュリティ面での新機能として、「Adobe Flash Player」プラグインを利用する際に、システムから隔離されたサンドボックス上で実行する機能が追加された。万が一同プラグインの脆弱性を悪用した攻撃を受けても、システムへの被害を最小限に抑えることが可能。また、マルウェアレポート機能の追加や、更新されなくなった古いプラグインを初期状態で無効にするといった改善も施されている。
なお、本バージョンでは全25件の脆弱性も修正された。なかでもWindows版に影響する脆弱性は22件で、同社の基準で深刻度が4段階中2番目に高い“High”に分類された脆弱性が15件含まれているので、アップデートを怠らないようにしたい。すでに本ソフトをインストールしている場合は、数日のうちに自動でアップデートされるほか、バージョン情報画面から[今すぐアップデート]ボタンを押すことで手動アップデートすることも可能。
お詫びと訂正:2月7日に掲載した「Google Chrome」v9安定版公開の記事で、一部内容に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。
- 【著作権者】
- Google Inc.
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista/7など
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 10.0.648.127(11/03/08)