NEWS(11/03/31 15:53)

Google、被災地の高精細画像を「Google Earth」に表示するKMLファイルを大幅更新

高精細の衛星写真が公開当初より大幅に追加され、東北地方の太平洋岸をすべてカバー

“Japan_earthquake2011_nl_ja.kml”“Japan_earthquake2011_nl_ja.kml”

 Google Inc.は31日、東北地方太平洋沖地震の被害を「Google Earth」上へ表示するKMLファイル“Japan_earthquake2011_nl_ja.kml”で表示できる情報を大幅に更新したことを発表した。現在、同社が運営する災害情報集約サイト“Google Crisis Response”内の“東日本巨大地震(東北地方太平洋沖地震)”ページからダウンロードできる。なお、“Japan_earthquake2011_nl_ja.kml”をすでに「Google Earth」へ登録済みの場合は自動で情報が更新される仕組み。

 最新の状態では、高精細の衛星写真が公開当初より大幅に追加され、東北地方の太平洋岸がすべてカバーされている。また、写真が撮影された日付も最新で24日になったほか、地球観測衛星“FORMOSAT”による衛星写真も追加されている。

24日に撮影された宮古付近の高精細画像24日に撮影された宮古付近の高精細画像

“FORMOSAT”による衛星写真“FORMOSAT”による衛星写真

 そのほか、“Google Crisis Response”内の“東日本巨大地震(東北地方太平洋沖地震)”ページでは、一般の人々から寄せられた震災に関連する情報を集約しているボランティアサイト“sinsai.info”にある情報を「Google Earth」上へ表示するKMZファイル“latest.kmz”も公開されている。“latest.kmz”では、地図上の丸いアイコンをクリックすることで、被災地で必要とされている物資の情報や営業している店舗の情報、安否情報などを表示可能。

“latest.kmz”“latest.kmz”

一般の人々から寄せられた震災に関連する情報を表示できる一般の人々から寄せられた震災に関連する情報を表示できる

(長谷川 正太郎)