NEWS(11/07/20 15:00)
仮想マシンソフト「Oracle VM VirtualBox」がメジャーバージョンアップ、v4.1.0に
64bitホストにおけるメモリ制限が1TBに。Direct3D対応のドライバーも実験搭載
米Oracle Corporationは19日(現地時間)、フリーの仮想PC作成・実行ソフト「Oracle VM VirtualBox」の最新版v4.1.0を正式公開した。メジャーバージョンアップとなる本バージョンでは、64bitホストにおけるメモリの利用制限が1TBにまで引き上げられたほか、さまざまな機能の追加や改善、不具合修正などが施されている。
たとえば、仮想マシンを複製(Clone)する機能が新たに搭載された。仮想マシンの複製は“VBoxManage”コマンドを利用したCUIだけでなく、ウィザード形式のGUIでも実行可能。また、仮想ディスクの作成ウィザードの改善、仮想ディスクのコピーウィザードの追加なども行われた。
そのほか、新しいネットワークモードとして“UDP Tunnel”が追加された。このモードを利用すると、異なるホスト上で動作している複数の仮想マシンを相互接続可能。また、仮想マシンの実行画面を“スケールモード”にしている場合、アスペクト比を維持した画面の拡大・縮小が可能になっている。
さらに、実験的な機能としてWDDM対応のグラフィックドライバーが搭載された。仮想マシン上で“Aero”効果やDirect3Dを利用することが可能で、従来のようにセーフモードでのインストールなど煩雑な手順を必要としない。また、“VBoxManage”コマンドを利用したSATA接続HDDのホットプラグも実験的にサポートされている。
本ソフトは、ホストOSとしてWindows XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7およびVista/Server 2008/7の64bit版などに対応するフリーソフトで、現在同社のWebサイトからダウンロードできる。
- 【著作権者】
- Oracle Corporation
- 【対応OS】
- Windows XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7/Vista x64/Server 2008 x64/7 x64など
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 4.1.0(11/07/19)