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Windows 8/RTにおけるFlashコンテンツの対応方針が転換。ほとんどが既定で表示可能に
明日以降、新方針を反映した更新プログラムがWindows Update経由で配信される
(2013/3/12 15:48)
米Microsoft Corporationは12日(現地時間)、Windows 8/RTの「Internet Explorer 10」(以下、IE10)におけるFlashコンテンツの対応方針を変更し、ほとんどのFlashコンテンツを既定で表示できるようにすると発表した。この新しい方針を反映した更新プログラムは、明日以降、Windows Update経由で配信される予定。
Windows 8のIE10のうち“Immersive IE(没入型のIE)”と呼ばれる全画面表示のタッチ操作向けのIE10には、「Adobe Flash Player」プラグインが内蔵されている。このプラグインはAdobeの協力を得て開発されており、タッチ操作への対応やバッテリー寿命の改善が施されている。Windows RTに搭載されている「Adobe Flash Player」プラグインもこのタイプだ。
ただし、そのプラグインが有効化されるのは、タッチ操作への応答性、パフォーマンス、バッテリー寿命などの基準を満たし、互換性表示リスト(CV List)に掲載されたWebサイトに限られる。それ以外のサイトではWindows 8の“Desktop IE(デスクトップで動作する従来のIE)”で開き、ActiveX版のプラグインを利用する必要があった。Windows RTでは表示することもできない。
しかし、さまざまなWebサイトで互換性のテストが行われた結果、ほとんどのWebサイトでは互換性の基準を満たすことが確認された。そのため、CV Listをホワイトリスト方式からブラックリスト方式へと変更するという。つまり、ほとんどのWebサイトでFlashコンテンツの実行は原則許可され、基準を満たさないサイトのみがCV Listに掲載され、Flashコンテンツの実行がブロックされるようになる。
現在のところ、互換性基準を満たさない“ブロックされた”サイトは全体の4%未満で、そのほとんどが「Adobe Flash Player」プラグインの機能に加えてActiveXの機能を要求するものであるという。自分のWebサイトがブロックサイトとしてCL Listに登録されているかどうかは、“modern.IE”で明日から確認できるようになるとのこと。
なお、IEの互換性表示設定で[Microsoft から更新された互換性リストをダウンロードする]というオプションが無効になっている場合は、この変更が反映されないので注意。また、同社ではFlashコンテンツの制作を行う際は、ぜひ開発者向けのガイドライン(英文)を参照してほしいとしている。日本語版も公開される予定。