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テトラフェイス、3DCGモデリングソフト「Metasequoia」v4.2へ大型アップデート

開きたいファイルのプレビューを表示できるファイルブラウザを搭載するなど強化点多数

「Metasequoia」v4.2.1

 (株)テトラフェイスは4日、3DCGモデリングソフト「Metasequoia(メタセコイア)」の最新版「Metasequoia」v4.2を公開した。また、5日には最新版となるv4.2.1が公開されている。「Metasequoia」はWindows XP/Vista/7/8/8.1および64bit版のVista/7/8/8.1に対応するシェアウェアで、現在、同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロード可能。

“ファイルブラウザ”動作画面

 v4.2の主な変更点として、“ファイルブラウザ”機能の追加が挙げられる。同機能は、ファイルを開く際に利用でき、通常のファイル選択ダイアログから開くのと異なり、フォルダ内のファイルをサムネイルとして一覧表示できるほか、指定したファイルのプレビューを表示可能。また、任意のフォルダーをお気に入りとして登録、すばやく呼び出すことができ、目的のファイルを見つけ出しやすい。

 また、インセットの設定が追加されたことで角の角度や分割数を指定しつつ“押出”および“面の押し出し”が可能となり、側面に丸みを帯びた角をつけて面を押し出すことが可能になった。加えて、編集オプションの“グリッド”機能が“スナップ”機能へと拡張され、ポリゴンの吸着可能な対象がグリッドだけでなく平面・頂点・辺・面へ拡大されている。さらに、“パス複製”機能の中に閉曲線を曲線上に複製しながらつなげていく“ラインの掃引”機能が追加され、パイプ状のオブジェクトを手軽に作成できるようになった。

グリッド以外にもスナップの対象となる項目が加わった
“ラインの掃引”機能を使えばパイプ状に複製して並べるのも簡単だ

 そのほか、Direct3D 11に対応したGPUを備える環境であればオブジェクトの表示順序に依存せず半透明表示を行えるようになった。また、マルチコア環境下での“メタボール”表示の高速化など、ユーザーの環境によってより快適に作業可能になる機能の追加、修正が図られている。

 なお、翌日公開のv4.2.1では保存に関する不具合が修正されており、同社のWebサイトでは既に4.2へのアップデートを行ったユーザーも再度アップデートを行うよう呼びかけている。

ソフトウェア情報

「Metasequoia」
【著作権者】
(株)テトラフェイス
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/8/8.1および64bit版のVista/7/8/8.1
【ソフト種別】
シェアウェア “Standard”エディションは5,400円(税込み)、“EX”エディションは19,980円(税込み)(基本的なモデリング機能とMQO形式での保存のみができる“入門”モードは無償で利用可能)
【バージョン】
4.2.1(14/06/05)

(市川 祐吉)