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指定音声をもとにダイナミクスを自動設定する機能を追加した「VocalShifter」v2.5

「VocalShifter LE」で利用できるVSTプラグインの音声出力が10bitから16bitに拡張

「VocalShifter LE」v2.5

 ピッチ編集機能などボーカル向けの補正機能を多数備えたWAVE波形編集ソフト「VocalShifter」とその無料版「VocalShifter LE」の最新版v2.5が、3日に公開された。最新版の主な変更点は、指定した音声ファイルをもとにダイナミクスを自動設定できる“ダイナミクス自動調整”機能が追加されたこと。

 ダイナミクス自動調整機能は、波形編集ウィンドウの“DYN(ダイナミクス編集)”モードで範囲選択を行い、右クリックメニューの[自動調整]項目を選択することで利用できる。[自動調整]項目から表示されるダイアログでは、もととなる音声ファイルを指定するほか、ダイナミクスを変更する際のレシオや最大・最小ゲインなどを変更可能。

ダイナミクス自動調整機能
“音声合成方式設定”ダイアログ

 さらに、音声ファイルを読み込む際に音声合成方式を選択できる“音声合成方式設定”ダイアログが表示されるようになった。“音声合成方式設定”ダイアログでは、利用可能な4種類の合成方式の主な用途や特徴、その方式を利用した際に編集できるパラメーターが記載されており、状況に応じて適切な合成方式を選べるようになっている。

 また、音声分析合成システム“WORLD”使用時のパフォーマンスなどが改善されたほか、波形編集ウィンドウでオートスクロールを利用した際に小節単位でスクロールさせるオプションが追加されている。そのほか、v2.43で追加されたVSTプラグイン機能で、「VocalShifter LE」で利用できるVSTプラグインの音声出力が10bitから16bitに拡張された

 「VocalShifter」はWindows Vista/7/8に対応する2,160円(税込み)のシェアウェア、「VocalShifter LE」はWindows Vista/7/8に対応するフリーソフトで、いずれも現在作者のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。

ソフトウェア情報

「VocalShifter」
【著作権者】
あっきー 氏
【対応OS】
Windows Vista/7/8
【ソフト種別】
シェアウェア 2,160円(税込み)
【バージョン】
2.5(14/11/03)
「VocalShifter LE」
【著作権者】
あっきー 氏
【対応OS】
Windows Vista/7/8
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.5(14/11/03)

(長谷川 正太郎)