ニュース
Mozilla、「Firefox」の最新安定版「Firefox 35」を正式公開
チャット機能“Firefox Hello”の改善をはじめとする機能強化。脆弱性修正は9件
(2015/1/14 14:36)
Mozillaは13日、Webブラウザー「Firefox」の最新安定版「Firefox 35」を正式公開した。Windows XP/Server 2003/Vista/7/8および64bit版のVista/7に対応する寄付歓迎のフリーソフトで、編集部にてWindows 8.1でも動作を確認した。現在、Mozillaの公式サイトからダウンロード可能。Mac OS X/Linux向けにも、それぞれ最新版が用意されている。
「Firefox 35」では、HTML5ベースのリアルタイムコミュニケーション機能“Firefox Hello”を改善。[Hello]ボタンを押して“Firefox Hello”のポップアップを呼び出し、[通話を開始]ボタンを押すとチャットルームが作成されるので、そのリンクを他のユーザーを伝え、チャットルームに招待すれば、ビデオチャットやボイスチャットが簡単に始められる。あらかじめアカウントを作成したり、サインインしておく必要もない。
そのほかにも、“Firefox アプリ”のライブラリサイト“Firefox Marketplace”へすばやくアクセスするための[アプリ]ボタンや、“Twitter”や“Facebook”といった“Social API”サービスを利用して閲覧ページを簡単に共有できる[このページを共有する]ボタンなどが追加された。これらのボタンや[Hello]ボタンは、「Firefox」のカスタマイズ画面からツールバーやメニューパネルに追加することが可能。
さらに、新しい検索ユーザーインターフェイスがより多くのロケールで利用できるようになった。このユーザーインターフェイスが有効な環境では、検索ボックスを利用する際、検索エンジンによるキーワードのサジェストともに、他の検索エンジンを利用するためのボタンが表示される。この機能を一足先に試したい場合は“about:config”ページで[browser.search.showOneOffButtons]オプションを“true”にして、「Firefox」を再起動させればよい。
さらに、認証局のミスにより発行された不正なSSL証明書を見破るための仕組みである公開鍵の“ピンニング”が実装されたほか、Mac OS X 10.6以降では、H264(MP4)形式がビルトインサポートされた。また、リソースの取得タイミングを計測する“Resource Timing API”や、ぼかしやモノクロといったフィルタリング処理をCSSで行う“CSS filter”に対応するなど、HTML5サポートも強化されている。
なお、今回のアップデートには脆弱性の修正も含まれているので注意。修正された脆弱性は9件で、深刻度の内訳はMozillaの基準で4段階中最も高い“最高”が3件、2番目に高い“高”が1件、3番目に高い“中”が4件、最低の“低”が1件となっている。
お詫びと訂正:記事初出時、脆弱性の数に誤りがございました。お詫びして訂正いたします。
ソフトウェア情報
- 「Firefox」Windows向け安定版
- 【著作権者】
- contributors to the Mozilla Project
- 【対応OS】
- Windows XP/Server 2003/Vista/7/8および64bit版のVista/7
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 35.0(15/01/13)