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Mozilla、「Firefox 37」の安定版を公開
レーティングシステム“Heartbeat”の搭載や13件の脆弱性修正など
(2015/4/1 14:09)
Mozillaは3月31日、Webブラウザー「Firefox」の安定版v37.0を公開した。年末のリリースがホリデーシーズンと重なることを避けるため、通常のリリースサイクルより1週間早い公開となっている。
「Firefox 37」では、レーティングシステム“Heartbeat”が搭載された。これはユーザーが「Firefox」を5段階で評価するもので、「Firefox」の品質向上に役立てられるという。
そのほかにも、セキュアでないTLSフォールバックを無効化したり、デジタル証明書の失効リストをWebブラウザーへプッシュする“OneCRL”を採用するなど、セキュア通信の信頼性向上が図られた。また、開発者向けの機能やHTML5への対応も拡充。とくにWindows環境では“Media Source Extensions(MSE)”APIの一部が実装され、“YouTube”のHTML5プレイヤーで“MPEG-DASH”メディアのストリーミング再生が可能となった。
さらに、今回のアップデートには脆弱性の修正も含まれているので注意。修正された脆弱性は13件で、深刻度の内訳はMozillaの基準で4段階中最も高い“最高”が4件、2番目に高い“高”が2件、3番目に高い“中”が5件、最低の“低”が2件となっている。
「Firefox」はWindows XP/Server 2003/Vista/7/8および64bit版のVista/7に対応する寄付歓迎のフリーソフトで、編集部にてWindows 8.1でも動作を確認した。現在、Mozillaの公式サイトや窓の杜ライブラリからダウンロード可能。Mac OS X/Linux向けにも、それぞれ最新版が用意されている。
なお、執筆時現在、自動アップデート機能によるv37.0の配信はまだ行われていないようだ。間もなく開始されると思われるが、アップデートを急ぐ場合はインストーラーを利用してほしい。
ソフトウェア情報
- 「Firefox」Windows向け安定版
- 【著作権者】
- contributors to the Mozilla Project
- 【対応OS】
- Windows XP/Server 2003/Vista/7/8および64bit版のVista/7
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 37.0(15/03/31)