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サイドバー拡張機能やタブサイクルをサポートした「Opera 30」が正式版に

セキュリティの強化やタブメニューの拡張なども施される

「Opera」v30.0.1835.52

 ノルウェーのOpera Software ASAは9日(日本時間)、デスクトップ向けWebブラウザー「Opera 30」を正式公開した。本バージョンは「Chromium」v43.0.2357.81ベースとなったほか、TLS接続に使われる暗号化方式の強度が意図せず下げられてしまう“Logjam”脆弱性への対応などが行われた。また、いくつかの新しい機能も追加されている。

 1つ目は、ブラウザー画面右側にさまざまな機能を追加できるサイドバー拡張機能だ。サイドバーはポップアップと異なり開きっぱなしにしておけるため、何らかの情報を閲覧したままブラウジングしたり、頻繁にアクセスする場合に役立つだろう。横幅に余裕のあるワイドモニターなどでは、空きスペースを有効活用できるし、邪魔であれば[Ctrl]+[Shift]+[S]キーですばやく開閉することも可能だ。サイドバー拡張機能は、Opera向けの拡張機能ライブラリ“Opera アドオン”からダウンロードできる。

ブラウザー画面右側にさまざまな機能を追加できるサイドバー拡張機能

 2つ目は、数字キーでタブを切り替える「Opera」伝統の機能“タブサイクル”だ。「Opera 30」の“タブサイクル”機能では、[Ctrl]+[Tab]キーで最近利用した順にタブを切り替えられる。さらに、タブの表示順に切り替えたい場合は、[Ctrl]+[1]または[2]キーが利用可能。設定画面の[タブを最近使用した順番で循環する]オプションをOFFにすれば、[Ctrl]+[Tab]キーでもタブの表示順に切り替えられる。

 そのほかにもタブメニューが拡張され、より便利になった。たとえば、新しいタブメニューでは最近閉じたタブの履歴も折り畳み表示されており、誤って閉じてしまったタブを簡単に復元することが可能。また、タブの同期機能が有効であれば、他のデバイスで開いているタブにもアクセスできる。

[Ctrl]+[Tab]キーで“タブサイクル”
最近閉じたタブの履歴や他のデバイスで開いているタブが折り畳み表示されたタブメニュー

 「Opera」はWindows/Mac/Linuxなどに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 8.1で動作を確認した。現在、同社のWebサイトからダウンロードできるほか、Windows版は窓の杜ライブラリからダウンロードすることもできる。

ソフトウェア情報

「Opera」Windows 版
【著作権者】
Opera Software ASA
【対応OS】
Windows XP以降(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
30.0.1835.52(15/06/09)

(樽井 秀人)