Windows Insider Preview

Windows 11の[スタート]画面が刷新へ ~レスポンシブ、階層減、スマホパネル開閉

Canary、Dev、Betaチャネルで体験できる

 このコーナーでは、「Windows 11 Insider Preview」ビルドでテストされている最新のOS機能を紹介します。ただし、テストの結果、紹介した機能が製品版OSに搭載されないこともあります。あらかじめご留意ください。

「Windows 11 Insider Preview」ビルドでは現在、新しい[スタート]画面がテスト中

 「Windows 11 Insider Preview」ビルドでは現在、新しい[スタート]画面がテスト中だ。

 新しい[スタート]画面の特徴は、すべての要素にスクロールでアクセスできることだ。従来の[スタート]画面は[ピン留め済み]と[おすすめ]の2セクションから成っており、そこにないアプリへアクセスするには[すべて]ページへ移動する必要がある。つまり、[すべて]セクションだけ一段深い階層にあった。

従来の[スタート]画面。[ピン留め済み]と[おすすめ]の2セクション構成
[すべて]セクションだけ一段深い階層に

 しかし、新しい[スタート]画面はこの3つのセクション(ピン留め済み、おすすめ、すべて)が1つの階層におさまっており、スクロールするだけでアクセスが可能。また、細部の調整も行われた。

  • [ピン留め済み]セクションは[すべて表示]で展開、[簡易表示]で折りたたみが可能に。従来はマウスホイールなどでページを切り替える仕組みだった
  • [おすすめ]セクションは[すべて表示]で一段深い階層へ。そこですべてのアイテムがリスト表示される。以前は[すべて表示]が[その他]という表記だったが、[ピン留め済み]セクションと統一された
  • [すべて]セクション3つのビュー(カテゴリ、グリッド、一覧)を切り替えるスタイルに
     ►カテゴリ:用途ごとに自動でフォルダー分け(カテゴリに3つ以上アプリがない場合は「その他」に分類される)
     ►グリッド:頭文字インデックスごとにグルーピングされるリスト
     ►一覧:従来のスタイル。1行に1アプリのリスト

 [すべて]セクションで選択されたビューは記憶され、次に[スタート]画面を開いたときは以前のビューで表示される。いつでも好みのビューが利用できるというわけだ。

[すべて]セクションで3つのビュー(カテゴリ、グリッド、一覧)を切り替え。選択されたビューは記憶される

 さらに、新しい[スタート]画面はスクリーンの大きさに応じてサイズが調整されるようになる(レスポンシブデザイン)。スクリーンが狭いデバイスでは6列のピン留めされたアプリ、4列のおすすめ、3列のカテゴリフォルダーが表示されるが、スクリーンの大きなデバイスでは8列のピン留めアプリ、6列のおすすめアプリ、4列のカテゴリフォルダーが表示される。

スクリーンの大きさに応じて表示できるアイコンの数が調整されるレスポンシブデザイン

 また、[おすすめ]セクションの項目は「設定」アプリで非表示にできるようになる。[ピン留め済み]セクションと[すべて]セクションにより大きなスペースを割り当てられるのはうれしい。

[おすすめ]セクションの項目は「設定」アプリで非表示にできる

 [スタート]画面の設定へアクセスするには、何もないところで右クリックして[スタート設定]メニューを選択するのが早い。

[スタート]画面の設定へアクセスするには、何もないところで右クリックして[スタート設定]メニューを選択するのが早い

 そのほかにも、クロスデバイス機能もアップデートされた。これは「スマートフォン連携」アプリとリンクされたモバイルデバイス(iOS/Android)をチラ見できるサブパネルを[スタート]画面の右横に表示するもので、バッテリー残量を確認したり、通話やメッセージ機能を呼び出したり、写真ライブラリへアクセスしたり、最近利用したアプリや連絡先をリストアップすることが可能。すでに製品版OSにも導入されている。

 新しい[スタート]画面では右上のボタンでサブパネルを簡単に開閉できるようになっており、不要なときはサブパネルを隠しておきたいという要望に応えている。

右上のボタンでサブパネルを簡単に開閉

展開状況

 新しい[スタート]画面は、今年6月よりDev/Betaチャネルで展開中。10月にはCanaryチャネルにも導入された。