Windows Insider Preview

Microsoftの新しいCLIテキストエディター「Edit」がCanary版Windows 11に標準搭載

Build 27965でテスト開始

 このコーナーでは、「Windows 11 Insider Preview」ビルドでテストされている最新のOS機能を紹介します。ただし、テストの結果、紹介した機能が製品版OSに搭載されないこともあります。あらかじめご留意ください。

「Microsoft Edit」がCanary版「Windows 11」に標準搭載

 米国時間10月8日にCanaryチャネルでリリースされた「Windows 11 Insider Preview」Build 27965で、Microsoftの新しいCLIテキストエディター「Edit」が標準搭載された。追加でインストールしなくても、OSをクリーンインストールしてすぐに「Microsoft Edit」が利用できるようになる。

 「Microsoft Edit」は、今年5月に発表されたコマンドライン(CLI)ツール。64bit版Windows環境に「ターミナル」などで動作する軽量なCLIテキストエディターがないという問題を解決するため、以下を目標に新規に開発が始まった。

  • 軽量:将来的なOS同梱を前提とし、サイズがコンパクトに抑えられていること
  • モダンで初心者にも使いやすい:コマンドラインに比較的不慣れなWindowsユーザーに配慮し、学習コストの高い「Vim」のような設計は避ける。マウス操作にも対応
  • 最低限の機能:複数ファイルの取り扱い、検索・置換、行の折り返しなどに対応

 リリース後も順調にバージョンを重ねており、日本語メニューの追加エンコードピッカーの改善なども行われている。

 Dev/Betaチャネルにはまだ展開されていないため、製品版OSへの導入はまだ先のことになりそうだが、次の機能更新プログラムあたりに含まれることを期待したい。