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5月に発表された「Microsoft Edit」がv1.2.0にアップデート、シークが数100倍高速化、日本語でうれしい改善も
Windows標準搭載を目指して開発が続けられる軽量CLIテキストエディター
2025年6月13日 09:25
米Microsoftは6月12日(現地時間)、「Edit」v1.2.0をリリースした。以下の変更が含まれたマイナーアップデートとなっている。
- ファイルを開く・保存ダイアログにファイル名の自動補完機能を追加
- エンコードピッカーを改善
- 制御文字が黄色で表示されるように
- [Ctrl]+[C]、[Ctrl]+[V]キーを押すだけで行を複製できるように
- 「Ambiguous = Wide」をサポート
- 行をまたいだシークが最大数100倍高速に。以前は1GB以上のファイルを閲覧するのに時間がかかったが、これが解消されている
とくにエンコードピッカーの改善は、日本語ユーザーにとって朗報といえるだろう。これまでは「Shift-JIS」エンコードの指定は「ibm-943_P15A-2003」を選ぶ必要があったが、本バージョンではあいまい検索に対応した検索ボックスが追加されているので、「Shift-JIS」と入力すれば「ibm-943_P15A-2003」がヒットする。
また、「Ambiguous = Wide」への対応もLinuxで日中韓(CJL)文字を使っているユーザーにとって歓迎すべき変更といえる。幅が固定されていない特定の全角記号(曖昧文字)がワイドな全角文字へ統一して扱われるようになるため、行番号の位置がずれたりといったレンダリングの問題が減る。
「Edit」は、「ターミナル」などで動作するCLIのテキストエディター。Microsoftが現代のOSへ標準搭載するのにふさわしい、軽量で誰もが簡単に使えるエディターとして、今年の開発者カンファレンス「Microsoft Build 2025」で発表された。「GitHub」でホストされているオープンソースプロジェクトで、ライセンスは「MIT」。プログラミング言語は「Rust」が採用されており、Linuxでも動作する。「Edit」は現在、「GitHub」のリリースページから無償でダウンロード可能で、編集部にてWindows 11で動作を確認している。
ソフトウェア情報
- 「Edit」
- 【著作権者】
- Microsoft
- 【対応OS】
- Windows/Linuxなど(編集部にてWindows 11で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.2.0(25/06/12)