レビュー
シンプルな使い勝手がうれしいオープンソースのIPスキャナー「Angry IP Scanner」
Windows/Mac/Linuxをサポートする「Java」製のツール
2016年9月29日 16:35
「Angry IP Scanner」は、オープンソースのネットワークスキャナー。ライセンスはGPL v2。本ソフトの公式サイトから無償でダウンロードできる。
本ソフトは、「Java」製のIPスキャナーツール。指定されたIPアドレスの範囲をスキャンして応答時間やTTLの値、ホスト名、開いているポートといった情報を取得し、一覧表示することができる。
インターフェイスは非常にシンプルで、基本的にはスキャンするIPアドレスの範囲を指定して[Start]ボタンを押すだけ。スキャンの範囲はランダムで指定したり、テキストファイルを読み込んで指定することも可能。一度入力したスキャンの条件は“お気に入り(Favorite)”に保存しておけるので、再利用も簡単だ。
また、スキャン処理がマルチスレッド化されており、非常に高速にスキャンできるのも本ソフトの特徴。“ping”コマンドに使う方法も、設定画面からユーザー側で切り替えることができる。
そのほかにも、IPアドレスへコメントを付ける機能や、右クリックメニューから当該IPアドレスのサーバーへアクセスする機能、“ping”や“tracert”といったコマンドを利用する機能などを備えている。
「Angry IP Scanner」はWindows/Mac/Linuxをサポートしており、Windows向けは64bit版を含むWindows XP/Vista/7/8/10で利用できる。インストーラー版とポータブル版(32bit/64bit)がラインナップされているが、どちらかといえばシステムに導入されている「Java」ランタイムが32bit版か64bit版かを自動判別してくれるインストーラー版が入門者にはお勧め。そのあたりを把握していて、インストール不要で利用できる手軽さを求めるユーザーはポータブル版を選択するとよいだろう。
ソフトウェア情報
- 「Angry IP Scanner」
- 【著作権者】
- Anton Keks 氏
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows XP/Vista/7/8/10
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 3.4.2(16/08/05)