レビュー

“thumbs.db”など画像のキャッシュデータベースを解析できる「Windows File Analyzer」

「ACDSee」「Google Picasa」「FastStone Viewer」などに対応。おまけ機能も

「Windows File Analyzer」v2.6.4.0

 「Windows File Analyzer」は、サムネイル画像のキャッシュファイル“thumbs.db”などを解析して内容を閲覧できるソフト。Windows 2000/XP/Vista/7およびWindows Server 2003/2008/2008 R2に対応する寄付歓迎のフリーソフトで、編集部にてWindows 10で動作を確認した。作者のWebサイトからダウンロードできる。

 “thumbs.db”ファイルは、ファイルやフォルダーの縮小版表示“サムネイル表示”を高速化するためにキャッシュとして作成される隠しファイル。通常の方法では内容を見ることはできないが、本ソフトのようなツールを利用すればキャッシュに含まれるデータを閲覧することが可能だ。本ソフトはインストール不要で利用できるポータブルアプリになっているので、USBメモリなどにしのばせておけば役に立つこともあるだろう。

 本ソフトで“thumbs.db”ファイルの内容をチェックするには、まずツールバー左端にあるボタンのプルダウンメニューまたは[File]-[Analyze Thumbnail Database]メニューから[Windows XP]コマンドを選択する。するとファイル選択ダイアログが現れるので、あとは“thumbs.db”ファイルを選択するだけ。ファイルの解析が完了すると、メイン画面のリストビューに画像のプレビュー、ファイル名、タイムスタンプ(作成日時)などが確認できる。メイン画面の右上にあるボタンを利用すれば、取得したデータをレポートとして印刷したり、選択した画像をファイルとして保存することが可能。

 そのほかにも、「ACDSee」「Google Picasa」「FastStone Viewer」「HP Digital Imaging」といった画像ビューワーのデータベースをサポート。さらに、おまけ機能として“Windows プリフェッチ”や、“最近使った項目”などのショートカットファイル、「Internet Explorer」のインデックス情報を管理する“Index.DAT”、“ごみ箱”の情報を管理する“Info2”ファイルの解析もサポートする。ただし、本ソフトは基本的にWindows XP時代のツールであり、一部の機能は最新OSでサポートされていないので注意しよう。

ソフトウェア情報

「Windows File Analyzer」
【著作権者】
Michal Mutl 氏
【対応OS】
Windows 2000/XP/Vista/7およびWindows Server 2003/2008/2008 R2(編集部にてWindows 10で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
2.6.4.0

窓の杜をいいね・フォローして最新記事をチェック!