レビュー
高機能・高品質・低負荷なデスクトップ動画キャプチャーソフトの決定版「Bandicam」
自由にお絵かきできる描画モードがユニーク。カメラ・マイクを使った実況動画の作成も
2017年5月31日 06:10
「Bandicam」は、高機能・高品質なデスクトップ動画キャプチャーソフト。64bit版を含むWindows XP/Vista/7/8/10に対応するシェアウェアで、価格は1台ライセンスで4,320円(税込み)など。無償で試用できるが、試用中はキャプチャー動画に透かしが追加されるなど一部機能に制限がある。本ソフトの公式サイトからダウンロード可能。
本ソフトは、[ゲーム録画モード][画面録画モード][デバイス録画モード]という3つの録画モードを備えた本格的なデスクトップ動画キャプチャーソフト。Intel、NVIDIA、AMDのハードウェアアクセラレーション機能に対応しており、画質・音質の劣化を最小限に抑えつつ、高品質・低負荷なデスクトップキャプチャーを実現する。
また、機能が非常に豊富であることも本ソフトの特徴。4K解像度のキャプチャーやタイマー録画、24時間を超える長時間キャプチャーなどをサポートしており、ゲームのプレイ動画や実況動画、画面操作を解説するチュートリアルビデオ、外部機器からの映像取り込みなど、これ一本で幅広い用途をカバーできる。それでいて操作はシンプルなので、初心者でも比較的容易に扱える。
録画モードは、ツールバー左側の3つのボタンで切り替える仕組み。なかでも1番よく使うのが真ん中の[画面録画モード]ボタンだろう。
デスクトップの一部を動画ファイルとして保存する画面録画モード
画面録画モードは、デスクトップの一部を動画ファイルとして保存するモードだ。利用するには、まず[画面録画モード]ボタンを押そう。すると、キャプチャー領域を指定するためのウィンドウが現れる。これを記録したい領域へセットして[キャプチャー開始/中止]ボタン(または[F12]キー)を押せば、ウィンドウの内側のエリアが動画として記録される。
キャプチャー領域ウィンドウには、さまざまなウィンドウサイズがあらかじめプリセットされているほか、[ターゲット画面選択]と呼ばれる機能が搭載されており、特定のアプリケーション領域を指定するのも簡単だ。また、フルスクリーンモードへ切り替えればデスクトップ全体を記録することも可能。その場合は、キャプチャー動画に映らないよう、メイン画面とキャプチャー領域ウィンドウを非表示にしてタスクトレイに収納しておくとよいだろう。
そのほかにも、キャプチャー領域へ自由に“お絵かき”できる描画モードを備えるのもユニーク。[ビデオ]タブにある[カーソル表示]や[マウスクリック効果追加]などのオプションと併用すれば、操作方法を解説するチュートリアルムービーを作成するのに役立つ。
OpenGLやDirectXを使ったアプリのキャプチャーに特化したゲーム録画モード
一方、ゲーム録画モードはOpenGLやDirectXを使った比較的負荷の高いアプリケーションのキャプチャーに特化した録画モードだ。ツールバー左端の[ゲーム録画モード]ボタンを押して、OpenGL/DirectXアプリを選択し、ツールバー下側に目的のアプリケーション名が表示されれば準備は完了。[キャプチャー開始/中止]ボタンを押せば、動画キャプチャーが開始される。
この録画モードではデスクトップの指定領域をキャプチャーしたり、描画モードを利用して自由にお絵かきすることはできない。しかし、Webカメラから画像を取り込んでピクチャーインピクチャー(PiP)動画を作成したり、マイクなどの外部入力をミキシングする機能は利用できるので、ゲームプレイの隅に自分の顔を映りこませた“ゲーム実況動画”も簡単に作成できる。
Webカメラ、ゲーム機などの映像を取り込むためのデバイス録画モード
最後のデバイス録画モードは、PCと接続されたWebカメラ、キャプチャーボード、テレビチューナー、ゲーム機などの映像を取り込むためのモードだ。HDMI対応キャプチャーデバイスを利用すれば、iPhoneやAndroidの画面を録画することもできる。
ソフトウェア情報
- 「Bandicam」
- 【著作権者】
- Bandicam Company
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows XP/Vista/7/8/10
- 【ソフト種別】
- シェアウェア 4,320円/台(税込み)など
- 【バージョン】
- 3.4.2.1258(17/05/26)