レビュー

簡単ファイル共有サービス“Firefox Send” ~リンクが24時間経過で自動消滅

専用のアドオンを必要とせず、「Firefox」以外のモダンブラウザーからも利用可能

“Firefox Send”

 “Firefox Send”は、Mozillaが“Firefox Test Pilot”でテストしている無償のファイル共有サービス。専用のアドオンを必要とせず、「Firefox」以外のモダンブラウザーからも利用できる。

 このサービスの面白いところは、生成される共有リンクが1回のダウンロードまたは24時間の経過で無効になること。サーバーに保存されたファイルは自動的に削除されるため、一時的なファイルのやり取りには最適だ。ファイルサイズは1GBまでサポートされており、メディアファイルなどの大容量ファイルにもある程度対応できる。

 使い方は簡単で、Webブラウザーで“Firefox Send”を開き、共有したいファイルをドラッグ&ドロップするだけ。ファイルのアップロードが完了すると共有リンクが生成されるので、それを相手に伝えればよい。誤ったファイルをアップロードしてしまった場合は、[ファイルを削除]ボタンを押してやり直そう。相手がファイルをダウンロードしたり、ファイルをアップロードして24時間経つと、生成された共有リンクは無効になる。

共有したいファイルをドラッグ&ドロップするとアップロードが開始される
アップロードが完了すると、共有リンクが生成される。これを相手に伝えればよい
共有リンクを開いた様子
ファイルのダウンロード。「Firefox」だけでなく、「Google Chrome」などのモダンブラウザーで利用可能(編集部にて検証したところ、「Microsoft Edge」では利用できなかった)
1度でもダウンロードされると、共有リンクは無効になり、ファイルはサーバーから削除される

 気になるのはセキュリティだが、アップロードの際にファイルが暗号化され、Mozillaはファイルの内容にアクセスできないとのことなので、あまり心配する必要はないだろう。オープンソースになっているので、処理の内容を自分で検証できるのも強みと言える(ライセンスは“Mozilla Public License Version 2.0”)。それでもなお第三者に読み取られることが不安ならば、“GitHub”のプロジェクトページからソースコードを入手して、自分でサーバーを運用することも不可能ではない。