レビュー

タブレットPCに最適な囲碁アプリ「Kifu」 ~低級ながらAIも搭載、CPU対戦も楽しめる

19路盤・13路盤・9路盤が選択可能で、置き碁にも対応

「Kifu」v1.0.0.11

 「Kifu」は、囲碁を楽しめるストアアプリ。Windows 8.1/Windows 10に対応するフリーソフトで、“Microsoft ストア”からダウンロードできる。

 中学生棋士・藤井聡太四段の快進撃で将棋が注目を集めているが、囲碁界隈も井山裕太棋聖が名人位を取り戻して2度目の7冠制覇を達成するなど話題に事欠かない。将棋だけでなく囲碁も学んでみたいという人も少なくないだろう。とはいえ、始めてみたとしてもそれを継続できるかどうかはまた別の問題だ。道具をそろえたのに飽きて放置してしまうのではもったいない。まずは、本ソフトのような無償アプリから始めてみてはいかがだろうか。

 「Kifu」は、タブレットPCに最適な囲碁アプリ。先手番と後手番を“Human(人間)”に設定すれば、タブレットPCを挟んで友達と囲碁を打つことが可能。他人の対戦記録や定石を再現して学ぶ“棋譜並べ”に利用することもできる。

 また、ごく低級ながらAIを備えており、CPUとの対戦が可能。無駄な打ち手も少なくなく、囲碁のルールを一通り覚えたユーザーであればすぐに勝てるようになるレベルだが、暇つぶしには使える。当面はこのCPUに勝つことを目標に学習を進めてもよいだろう。

 本ソフトはWindows 8.1時代のストアアプリになっており、ホーム画面で対局設定を行い、対局画面では右クリックでアプリバーへアクセスして各種コマンドを実行する仕組みになっている。

ホーム画面
対局画面でアプリバーを表示した様子
ハンディキャップをつけた置き碁にも対応

 ホーム画面では黒番・白番の設定や盤の大きさ(Board Size)、利用するルール(日本ルールと中国ルール)、ハンデとなる置き石の数(Handicap)が選択可能。盤の大きさは一般的な19路盤の他にも、13路盤と9路盤が選べる。初心者は9路盤から始めるのがお勧め。慣れたら大きな盤で、置き碁に挑戦してみるとよいだろう。

 対局画面のアプリバーでは、“待った(Undo)”や“投了(Give up)”などのコマンドが利用できるほか、SGF形式での棋譜保存や対戦の再現(Replay)などが行える。盤面を右クリックすると石が置かれてしまうので、アプリバーを出したい場合は盤外でクリックするように気を付けよう。

ソフトウェア情報

「Kifu」
【著作権者】
Anthony Garcia 氏
【対応OS】
Windows 8.1/Windows 10
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.0.0.11