レビュー

キーボード・マウス操作を記録して自動化できるフリーソフト「Mouse Recorder Premium」

“指定したピクセルが特定の色になるまで待つ”アクションで画面の読み込み待機が可能

「Mouse Recorder Premium」v1.0.51
[スタート]ボタンを押して「メモ帳」を起動し、“madonomori”と入力する処理を記録した様子。記録した処理は、さまざまなアクションのリストとして表現される

 「Mouse Recorder Premium」は、キーボード・マウス操作を記録・編集・再生するツール。Windows 7/8/10に対応するフリーソフトで、本ソフトの公式サイトからダウンロードできる。

 一般的なキーボードやマウスの操作を“マクロ”として記録してあとでシミュレートし、さまざまな定型処理を自動化するソフト。記録した操作をあとから編集することも可能で、チュートリアルビデオを作成したい場合や、GUIソフトの挙動をテストする場合などにも役立ちそうだ。

 ユーザーインターフェイスは“リボン”を採用したごく一般的なもので、使い勝手に癖はなく使いやすい。基本的には[Record]ボタンを押したあとにキーボード・マウス操作を行い、[Stop]ボタンを押して記録を完了、[Play]ボタンを押して記録した操作を再生するだけだ。初めて使うユーザーでも迷うことなく利用できるだろう。

 記録した操作はマウスのクリックや移動、キーボードの入力、待機、ウィンドウの切り替え、テキストの挿入といったアクションのリストとして表現され、リストビューでアクションの追加や削除、編集が行える。

 たとえば、ウィンドウの切り替えアクションをダブルクリックしてみよう。すると小さなダイアログが現れ、ウィンドウの位置やサイズなどをカスタマイズできる。また、マウスの移動やクリックなどのアクションを選択すれば、記録されたマウスの軌跡やクリックされた座標を確認可能。もちろん座標の微修正も可能だ。

ウィンドウの切り替えアクションをダブルクリックして編集ダイアログへアクセス
記録されたマウスの軌跡を確認
“指定したピクセルが特定の色になるまで待つ”アクション。色の指定はスポイトで行える

 なかでも少しユニークなのが、“指定したピクセルが特定の色になるまで待つ(Wait for pixel color)”というアクションだろう。ウィンドウの表示やWebサイトの読み込みにかかる時間は状況に左右されるが、このアクションをうまく利用すれば読み込みの完了を待って次のアクションを行うことが可能。“マクロ”を編集する際、一定時間なにもしないで待つ“待機”アクションを適宜このアクションに置き換えれば、読み込みに予想外の時間がかかって自動処理が失敗するといった事故を防ぐことができる。

 なお、本ソフトで記録したマクロは独自形式ファイル(*.mrf)で保存することが可能。また、同じ開発元がリリースしている文字入力支援ソフト「PhraseExpress」へインポートする機能も備える。

ソフトウェア情報

「Mouse Recorder Premium」
【著作権者】
Bartels Media GmbH
【対応OS】
Windows 7/8/10
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.0.51