REGファイルをBAT/VBS/AU3ファイルへ変換するポータブルツール「Reg Converter」

「Reg Converter」v1.1

　「Reg Converter」は、REGファイルをBAT/VBS/AU3ファイルへ変換するポータブルツール。Windows XP/Vista/7/8/8.1/10に対応する寄付歓迎のフリーソフトで、開発元のWebサイトからダウンロードできる。

　Windowsを高度にカスタマイズしたい場合に、レジストリの編集は避けて通れない。しかし、慣れないユーザーがレジストリを誤って編集してしまうと、最悪の場合、システムを破壊してしまうこともありうる。そのため、カスタマイズのTIPSサイトではレジストリを書き換えるためのREGファイルを用意してくれているところが少なくない。これならばダブルクリックするだけで簡単にレジストリを書き換えることができて便利だ（ただし、書き換える前にかならず内容をチェックしよう）。

　しかし、REGファイルの利用には管理者権限が必要で、UACが毎回作動するのは少し厄介だ。特に複数のREGファイルをすべて適用しなければならない場合は骨が折れる。

　そうしたちょっとした問題を解決するために開発されたのが、「Reg Converter」だ。本ソフトを利用すると、REGファイルをバッチファイル（*.bat）などへ変換することが可能。バッチファイルならば右クリックメニューから管理者権限で実行できるし、管理者権限で起動した「コマンド プロンプト」から複数処理することができて何かと便利だろう。

　バッチファイルへの変換を行うには、まず“Source Reg File”欄でREGファイルを指定する。すると、画面下のテキストエリアにREGファイルの内容が読み込まれる。

　次に、画面左上の“Output”欄でフォーマットを選択する。本ソフトではBATファイルのほかにも、VBAファイルとAU3ファイルが選択可能。ラジオボックスを選択するとコンテキストメニューが現れ、詳細な変換オプションを指定することができるが、通常はそのままの設定でよいだろう。あとは、画面右上にある［Convert Reg File］ボタンを押せば、ファイルが出力される。

フォーマットは3つから選択可能。コンテキストメニューから詳細な変換オプションを指定することも

BATファイルへ変換。右クリックメニューの［管理者権限で実行］コマンドを利用すればレジストリを書き換えられる

　そのほかにも、［Convert Clip］ボタンをクリックすれば、クリップボードにコピーされたレジストリデータを「Reg Converter」に読み込ませることが可能。Webサイトに掲載されたレジストリデータを直接取り込むことができて便利だ。また、REGファイルの右クリックメニューを拡張して、ファイルの変換コマンドを追加することもできる。これならばファイル変換のたびにわざわざ「Reg Converter」を起動する手間が省ける。

REGファイルの右クリックメニューを拡張して、ファイルの変換コマンドを追加