レビュー

レベル調整にも対応、難しい英単語に和訳ルビを振ってくれるChrome拡張「Read Ruby」

英語学習はもちろん、難解な専門記事を読むときの補助としても役立つ

「Read Ruby」v1.1.1

 「Read Ruby」は、閲覧ページの英単語に日本語訳のルビを振ってくれる「Google Chrome」用の拡張機能。編集部にてWindows 10上の「Google Chrome」v65.0.3325.162で動作を確認した。“Chrome ウェブストア”から無償でダウンロードできる。

 「Kindle」に搭載されている英語学習の支援機能“Word Wise”にヒントを得て開発された拡張機能。“Word Wise”機能は難解な英単語の上に平易な同義語を小さく表示するが、本拡張機能は同義語の代わりに日本語訳を表示する。

 思えば、難解な漢語に和語のルビを振ることは古くから行われている。英語に和語のルビを振っても、それほどおかしくはないはずだ。文法は一通りマスターしているなら、わざわざ機械翻訳に頼らなくても、本拡張機能のサポートで海外のニュース記事や英語の文献を読み進められる人も少なくないのではないだろうか。ルビの有無は拡張機能のボタンをクリックするだけで簡単に切り替えられるので、困ったときの補助として利用してもよい。

Wikipediaの英文記事
「Read Ruby」を有効にした様子(語彙レベル“5”)

 そのほかにも、本拡張機能はユーザーの語彙力に応じてルビの多寡を調整することが可能(これも“Word Wise”にある機能だ)。語彙力の判定基準には定評のあるアルクの“SVL12000”が使われており、レベルを下げればルビの振られる英単語が増え、レベルを上げれば難解な単語にしかルビが付かなくなる。

オプション画面

 なお、語彙レベルは拡張機能のオプション画面で調整が可能。初期設定はレベル“5”で、最低レベルは“1”、最高レベルは“12”となっている。オプション画面へは、拡張機能のボタンを右クリックして[オプション]メニューを選択するとアクセス可能だ。

ソフトウェア情報

「Read Ruby」
【著作権者】
drilldripper 氏
【対応OS】
(編集部にてWindows 10で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.1.1(17/12/15)