レビュー
英文の文法ミスを添削・修正してくれる「Grammarly」 ~基本的な機能は無償で利用可能
ネイティブデスクトップアプリに加え、ブラウザー拡張やOfficeアドインをラインナップ
2018年3月29日 06:00
「Grammarly for Windows」は、自分が書いた英文を添削・修正してくれるデスクトップアプリ。編集部にてWindows 10で動作を確認した。英文のライティング支援サービス“Grammarly”のWebサイトから無償でダウンロードできる。
最近ではスペルチェック機能を備えたテキストエディターは少なくない。また、英単語の入力補完に対応した日本語入力システムも、英語でメールやドキュメントを書く機会の多いユーザーにとってありがたい存在だ。しかし、そうしたツールを活用したとしても、冠詞のつけ忘れや時制の間違い、前置詞の誤用といった“文法ミス”までなくすことはできない。
そこでお勧めしたいのが英文のライティング支援サービス“Grammarly”だ。本サービスを利用すると、英語のドキュメントを解析して、文法ミスやスペルミスといった問題点を指摘してくれる。あとはそれを確認してマウスでクリックするだけで、正しい英語へ直すことができる。
無償でも致命的な文法ミスの指摘とスペルチェックが利用可能で、初歩的なミスを防止するには役立つ。有償版(月額29.95米ドルなど)ならば、句読点・文法・文脈・文構造などのチェックや語彙の提案、ジャンル固有の筆記スタイルにまで対応してくれる上、盗作の検出まで可能だ。
“Grammarly”はオンラインサービスだが、Windowsなどに対応したネイティブデスクトップアプリ「Grammarly for Windows」も用意されている。使い方はオンライン版とほぼ同じで、[My Grammarly]タブから新規ドキュメントを作成し(既存ドキュメントのインポートも可能)、英文を入力するだけだ。あとはバックグラウンドで解析処理が行われ、問題のある個所に赤線が引かれるので、赤線部分にマウスカーソルを移動させてポップアップの内容を確認し、改善案に従う場合はそれをクリックすればよい。自動的にテキストが修正される。もし意図的にそう表現しているのであれば、[DISMISS]コマンドを押して改善案を無視すればよい。固有名詞がスペルチェックに引っかかる場合は、ユーザー辞書に登録しておこう。
問題点の詳細を確認したい場合は、ポップアップで[SEE MORE]コマンドを選択し、アシスタントパネルへアクセスする。[…]ボタンを押すと問題点のカードが展開され、問題の概要や正しい表現をチェックできる。そのほかにも、このアシスタントパネルではドキュメントの修正箇所を一覧したり、修正箇所をカテゴリ別にチェックすることができる。また、ドキュメントを多角的に分析した“Document Insight”も利用できる。
なお、“Grammarly”ではネイティブデスクトップアプリのほかにも、「Microsoft Edge」「Google Chrome」「Firefox」に対応したWebブラウザー拡張機能や、「Microsoft Word」「Microsoft Outlook」で利用できるOfficeアドインが用意されている。“Gmail”で“Grammarly”の英文校正機能を利用したい場合や、英文の論文執筆で“Grammarly”の助けを借りたい場合は役立てよう。
ソフトウェア情報
- 「Grammarly for Windows」
- 【著作権者】
- Grammarly, Inc.
- 【対応OS】
- Windows(編集部にてWindows 10で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.5.35