レビュー

「Edge」のフィッシング・マルウェア対策を「Google Chrome」にもたらすMS公式拡張

Googleの“セーフ ブラウジング”に加え、“SmartScreen”の保護を得ることができる

「Windows Defender Browser Protection」v1.62

 「Windows Defender Browser Protection」は、「Microsoft Edge」で採用されているフィッシング・マルウェア対策機能を「Google Chrome」でも利用できるようにするMicrosoft公式の拡張機能。編集部にてWindows 10上の「Google Chrome」v66.0.3359.117で動作を確認した。本拡張機能の公式サイトから無償でダウンロードできる。

 「Microsoft Edge」では“Windows Defender SmartScreen”と呼ばれるセキュリティ機能が初期状態で有効化されており、システムに悪影響を及ぼす恐れのあるソフト(マルウェア)やユーザーを欺いて金銭や個人情報を盗み取ろうとするサイト(フィッシングサイト)へアクセスしようとすると、赤い警告画面が表示されるようになっている。

 「Windows Defender Browser Protection」は、この“Windows Defender SmartScreen”を「Google Chrome」でも利用できるようにした拡張機能だ。「Google Chrome」にも同様の機能“セーフ ブラウジング”が搭載されているが、NSS Labsによる2017年の調査によると、“Windows Defender SmartScreen”はそれを上回る防御率を持つという。Microsoft自身が提供している点も安心できる要素といえるだろう。

 編集部にてデモサイトで検証したところ、フィッシングサイトへのアクセスで「Microsoft Edge」と同じような赤い警告画面が表示されることを確認した。ただし、メッセージは日本語ではなく、英語となる。また、URLを偽装したページでは特に警告は表示されなかった。「Microsoft Edge」とまったく同じというわけにはいかないようだが、追加の保護が無償で得られることを考えれば、導入を躊躇する理由はない。

「Microsoft Edge」の警告画面
「Windows Defender Browser Protection」の警告画面
URLを偽装したページにおける「Microsoft Edge」の警告画面
同じページを「Google Chrome」でアクセスした様子

ソフトウェア情報

「Windows Defender Browser Protection」
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
(編集部にてWindows 10で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.62(18/04/11)