レビュー
「Edge」のフィッシング・マルウェア対策を「Google Chrome」にもたらすMS公式拡張
Googleの“セーフ ブラウジング”に加え、“SmartScreen”の保護を得ることができる
2018年4月19日 12:34
「Windows Defender Browser Protection」は、「Microsoft Edge」で採用されているフィッシング・マルウェア対策機能を「Google Chrome」でも利用できるようにするMicrosoft公式の拡張機能。編集部にてWindows 10上の「Google Chrome」v66.0.3359.117で動作を確認した。本拡張機能の公式サイトから無償でダウンロードできる。
「Microsoft Edge」では“Windows Defender SmartScreen”と呼ばれるセキュリティ機能が初期状態で有効化されており、システムに悪影響を及ぼす恐れのあるソフト(マルウェア)やユーザーを欺いて金銭や個人情報を盗み取ろうとするサイト(フィッシングサイト)へアクセスしようとすると、赤い警告画面が表示されるようになっている。
「Windows Defender Browser Protection」は、この“Windows Defender SmartScreen”を「Google Chrome」でも利用できるようにした拡張機能だ。「Google Chrome」にも同様の機能“セーフ ブラウジング”が搭載されているが、NSS Labsによる2017年の調査によると、“Windows Defender SmartScreen”はそれを上回る防御率を持つという。Microsoft自身が提供している点も安心できる要素といえるだろう。
編集部にてデモサイトで検証したところ、フィッシングサイトへのアクセスで「Microsoft Edge」と同じような赤い警告画面が表示されることを確認した。ただし、メッセージは日本語ではなく、英語となる。また、URLを偽装したページでは特に警告は表示されなかった。「Microsoft Edge」とまったく同じというわけにはいかないようだが、追加の保護が無償で得られることを考えれば、導入を躊躇する理由はない。
ソフトウェア情報
- 「Windows Defender Browser Protection」
- 【著作権者】
- Microsoft Corporation
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows 10で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.62(18/04/11)