レビュー
ホイールによる慣性スクロールや横スクロールなどを実現する無料ツール「まるくまく」
マウスのボタンやジェスチャーにキー操作を割り当てる機能も備える
2019年9月30日 14:00
「まるくまく(Marukumaku)」は、マウス操作などを拡張できるユーティリティツール。Windows 7/8/10に対応するフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。
起動するとタスクトレイに常駐し、タスクトレイアイコンのクリックで各種機能の有効・無効化や細かい設定ができる設定画面を開くことが可能。設定画面のインターフェイスは初期状態で英語になっているが、[Language]オプションを“1”に切り替えることで日本語化できる。
多くの機能を備えた本ツールだが、メインとなる機能は“慣性ホイール”機能と“中央ボタンで横スクロール”機能だろう。“慣性ホイール”機能を有効化すると、マウスホイールを勢いよく回した際に、ホイールの回転を止めてもしばらくスクロールが続くようになる。“中央ボタンで横スクロール”機能はマウスのホイールボタンを押したまま回転させると、ウィンドウを横スクロールさせることが可能。
また、マウスのボタンやホイールボタンを押したままでのジェスチャーにキー操作を割り当てることも可能。複数キーの組み合わせにも対応しており、[Ctrl]+[A]キーや[Windows]+[Tab]キーといった組み合わせをマウス操作で行うことが可能。
さらに、“COPY>ADD”機能を使うと、クリップボード内のテキストに追加で選択したテキストをコピーすることが可能。たとえば、“窓の杜”というテキストがクリップボードにコピーされた状態で、“フリーソフト”というテキストを選択し、“COPY>ADD”機能を使うとクリップボード内には“窓の杜 フリーソフト”というテキストが格納される。この機能はマウスのボタンやジェスチャーに“COPY>ADD”を割り当てて利用する仕組み。
このほか、[半角/全角]キーを2回連続で押すと必ず日本語入力をOFF(3回以上連続で押すと必ず日本語入力をON)にする機能や、[NumLock]キーをOFFにできないようにする機能などを備える。
なお、本ソフトはOSの起動時に自動起動する機能を自前では備えていない。そのため、自動起動させるには“スタートアップ”フォルダーにショートカットファイルを置くなどする必要がある。設定画面には“スタートアップ”フォルダーを開ける[「STARTUP」を開く]ボタンが用意されているので、活用するとよいだろう。また、ソフトによっては本ソフトの機能を利用できないこともあるとのこと。
ソフトウェア情報
- 「まるくまく」
- 【著作権者】
- konekroyd 氏
- 【対応OS】
- Windows 7/8/10
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 7.01