レビュー
顔写真を用意するだけでおっさんが可憐な少女に! 自分の姿を他人と差し替えられるツール
Web会議やライブ配信で自分の姿を簡単に差し替えられる「xpression camera」
2022年4月19日 10:00
変身願望は誰しもがもっているもの。少し前には「バ美肉」なる言葉も流行るなど、ネット上ではそれを実現できるようになってきた。しかし、アバターの用意や操作は、ハードルが高く、なかなか「受肉」するのはハードルが高い。
「xpression camera」は、Webカメラに映った自分の姿を他人と差し替えらえるツール。Windows/macOSに対応しており、Widnows版はWindows 10 Anniversary Update以降が必要。原則、月額8米ドルまたは年額84米ドルの「Pro」プランへの加入が必要だが、機能を制限したフリープランも用意されているほか、7日間は全機能を試用できる。
なんといってもその手軽さが特長で、顔写真さえ用意すればすぐに自分の姿をその写真の人物に差し替えることが可能。仮想カメラとして動作するため、「Zoom」や「Google Meet」「Microsoft Teams」といったWeb会議ツールや、「OBS Studio」といった配信ツールで差し替えた映像を簡単に使える。
無料プランでは差し替えらえる人物(または動物)がデフォルトで用意された7種類、背景が15種類しか使えない制限がある。無料プランでもイーロン・マスク、白人の赤ちゃん、モナリザ、オードリー・ヘップバーン、J・S・バッハ、犬、猿の写真が用意されているので、ちょっとしたジョークには十分だろう。
差し替えられた映像は、首の動き、瞼の開閉、口の動きがかなりリアルに再現される。2Dの写真を使っているにもかかわらず、顔の向きを変更しても追随可能。メガネをかけていても瞼の動きを認識できる。カメラからの遠近もある程度追随してくれるが、近寄りすぎたり、離れすぎると顔を認識できなくなる。舌の動きには対応していないようだ。
オリジナルの写真を使う際にも、人物のバストアップ部分を自動認識して切り出してくれるので画像の編集は不要だ。ただし、あまりサイズの大きな画像を使うと読み込みに時間がかかり、ほぼ操作不能となるので、800ピクセル四方に収まる程度にリサイズする必要あるだろう。
編集部で試用したところ、デフォルメが激しいイラストではうまく動作しないことがあったほか、口を開けた際のリアルな描写とイラストとの違和感が激しく、無理があるケースがあった。写真については顔全体がまっすぐ写っていれば対外問題なく認識できた。
ソフトウェア情報
- 「xpression camera」Windows版
- 【著作権者】
- EmbodyMe, inc.
- 【対応OS】
- Windows 10 Anniversary Update以降が
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(「Pro」プランは月額8米ドルまたは年額84米ドル)
- 【バージョン】
- 2.1.0