REVIEW(09/11/12)

初心者にもお勧めのスクリプト言語“Perl”向け統合開発環境「Padre」

「Strawberry Perl」を採用、Perlモジュールを集積したCPANとの相性もよい

「Padre」v0.45「Padre」v0.45

 「Padre(Perl Application Development and Refactoring Environment)」は、スクリプト言語“Perl”の統合開発環境。Windowsなどに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 7で動作を確認した。本ソフトの公式サイトからダウンロードできる。

 本ソフトは、コードエディターやデバッガー、実行環境などが統合されたPerlの開発環境。本ソフト自体もPerlで開発されており、Perlでプラグインを記述して好みに機能を拡張することも可能。

 コードエディターには定番のコードエディターソフト「SciTE」「NotePad++」などのベースとなっていることでも知られるライブラリ“Scintilla”を利用しており、構文の色分けやオートインデント、矩形選択といった機能を利用できる。また、関数やアウトラインをツリー表示できるサイドバーのほか、[F2]キーでカーソル位置にあるPerl組み込み関数などのヘルプを引く機能なども備える。

 加えて、Perl実行環境として「Strawberry Perl」v5.10系を採用しており、さまざまなPerlモジュールを集積したデータベースCPAN(Comprehensive Perl Archive Network)との相性がよいのも特長。CPANを利用すれば、世界中のPerlプログラマーが開発した便利なモジュールをコマンド一発で導入できる。目的のCPANモジュールを検索してインストールするためのGUIも用意されているので、初心者でも気軽に利用できるだろう。

[F2]キーでカーソル位置にあるPerl組み込み関数などのヘルプを引ける[F2]キーでカーソル位置にあるPerl組み込み関数などのヘルプを引ける

CPANとの相性も良好CPANとの相性も良好

【著作権者】
The Padre Development Team
【対応OS】
Windowsなど(編集部にてWindows 7で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
0.45(09/09/15)

(柳 英俊)