REVIEW(10/01/19)
Webカメラに写った指のジェスチャーで離れた場所からPCを操作する「aeroTAP」
遠隔操作を楽しむには慣れが必要、動画やチュートリアルを活用して練習しよう
「aeroTAP」は、Webカメラに向かって指を振るなどのアクションを行うことで、離れた場所からパソコンを操作可能にするソフト。Windows XP/Vista/7に対応しており、個人利用に限り無償で利用可能。作者のWebサイトからダウンロードできる。
モニターの上にWebカメラを設置した状態で本ソフトを起動すると、Webカメラに写った映像がデスクトップ全体に半透明の状態で表示される。映像は鏡のように左右が反転しているため、たとえばデスクトップアイコンを指差すと、ディスプレイに映し出された自分の指もデスクトップアイコンを指差すことになる。この状態で指を振ったり、手を広げるなどのアクションを行うことで、本ソフトがアクションを行っている位置やアクションの種類を感知して、離れた位置からパソコンを操作できるという仕組みだ。
基本的な操作は、まず人差し指を上下に動かすことで、黒い円がリング状に並んだ“仮想カーソル”が表示される。仮想カーソルが表示されたら、人差し指の動きを小さくすることで、仮想カーソルが赤色に変化し、実際のマウスカーソルがその位置へ移動する。このとき、指先を小刻みに動かしながら人差し指を動かすことで、仮想カーソルとともにマウスカーソルを移動させることが可能。
仮想カーソルを任意の位置へ移動できたら、指先の動きを停止することで、仮想カーソルが灰色に変化する。この状態で手を広げるとマウスの左クリックを行うことができ、さらに手を閉じることでダブルクリックを行える。
また、IEや「Firefox」、「Google Earth」といったいくつかのソフトに対しては、専用のアクションが用意されている。たとえば「Google Earth」では、両手の指の間隔を広げたり狭めるといったアクションでズームイン・ズームアウトを行うことが可能。
作者のWebサイトでは、本ソフトの使い方が多数の動画で解説されているほか、カーソル移動やダブルクリックといった基本操作を練習できるチュートリアルのページが用意されている。編集部にて試用したところ、やはり本ソフトを使ってパソコンを操作するには慣れが必要らしく、残念ながら思うようにパソコンを操作できなかったが、本ソフトは特殊なデバイスを用意する必要がなく、普段利用しているWebカメラを接続するだけで利用できるので、新しいパソコンの操作方法に興味のある人はぜひ試してみてほしい。
- 【著作権者】
- (株)ネクステッジテクノロジー
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista/7
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(個人利用のみ)
- 【バージョン】
- 2.2 Public Beta版(09/12/26)