REVIEW(10/07/27)
オープンソースで開発されているハードウェアモニター「Open Hardware Monitor」
各種デバイスのセンサー情報をツリー表示、温度変化をグラフ表示することも可能
「Open Hardware Monitor」は、オープンソースで開発されているハードウェアモニターソフト。32bit版および64bit版のWindowsに対応するフリーソフトで、編集部にて32bit版のWindows 7で動作を確認した。本ソフトの公式サイトからダウンロードできる。なお、動作には.NET Framework 2.0以降が必要。
本ソフトはタスクトレイに常駐し、PCに搭載されている各種デバイスのセンサーを読み取って、そのデータをリアルタイムで表示できる。メイン画面では、CPU・マザーボード・グラフィックカードなどのデバイスごとに、センサーの情報がツリー形式で整理されて表示される仕組みで、センサーで得られた値のほか、モニタリング中の最大値や最小値なども表示可能。得られたデータは、テキスト形式で保存することもできる。
また、オープンソースで開発されており、新しいデバイスへの対応が精力的に行われているのも本ソフトの特長。
CPUの場合、Intel製“Core 2”およびAMD製のK8世代以降のマルチコアCPUに対応しており、各CPUコアの温度や使用率をモニタリングできる。グラフィックカードは、NVIDIA製およびAMD製のものに対応しており、GPUコアの電圧・温度・利用率などを表示可能。マザーボードでは搭載するセンサーから得られた電圧や温度、冷却ファンの回転数などを表示できる。
そのほか、[Options]-[Read HDD sensors]メニューのチェックをONにすることで、S.M.A.R.T.経由で得られたHDDの温度情報を追加表示することも可能。また、USB経由で細かい制御ができる高機能な冷却ファンコントローラー“T-Balancer bigNG”のモニタリングにも対応しているのはユニークだ。
さらに、[View]-[Show Plot]メニューのチェックをONにすれば、ツリーに表示された温度センサーがチェック可能になり、チェックをONにしたセンサーのデータをメイン画面下部へグラフ表示可能になる。こまめにチェックして、冷却ファンの故障やPCの熱暴走に備えたい。
- 【著作権者】
- Michael Moller 氏
- 【対応OS】
- Windows(編集部にてWindows 7で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 0.1.37 Beta(10/07/04)