REVIEW(11/02/21)
「Visual Studio」の生産性をさらに高める拡張機能「Productivity Power Tools」
タブ機能の拡張や手軽に呼び出せるコマンドランチャーなど追加機能は盛りだくさん
「Productivity Power Tools」は、「Visual Studio」の各種機能の使い勝手を強化できる拡張機能。「Visual Studio 2010」に対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 7上の「Visual Studio 2010 Professional」で動作を確認した。現在、ライブラリサイト“Visual Studio Gallery”からダウンロードできる。なお、本拡張機能は無償版の“Express”エディションでは利用できないので注意。
本拡張機能は、「Visual Studio」にさまざまな機能を追加して、開発の生産性をさらに高めてくれる。追加される機能は、大きく分けて“Solution Navgiator”“Tab Well UI”“Searchable Add Reference Dialog”“Quick Access”という4つで、どれも非常に便利なものとなっている。
“Solution Navgiator”機能は、ソースコードやそれに記述されたクラス・プロパティ・メソッドなどをツリー表示したもので、サイドバーから利用できる。ソリューションエクスプローラーとクラスビューを一体化させたような使い勝手で、表示中・変更あり・未保存といった状態やキーワードによる検索でファイルや項目を絞り込み表示することも可能。また、コードエディターのカーソル位置にあるクラスの情報を、ポップアップボタンから“Solution Navgiator”と同等のビューワーで参照できる機能も便利。
“Tab Well UI”機能は、「Visual Studio」のタブ機能を拡張する。たとえば、指定したタブを“ピン留め”することが可能。ピン留めしたタブはそれ以外のタブと少し離して右端に表示できるほか、タブを2段表示した際に1段目へ常に表示しておくこともできる。もちろん、ピン留めされていないタブをすべて閉じるといったことも可能。そのほか、タブを縦方向へ並べて表示したり、正規表現でルールを作成してタブを色分け表示するといった機能も備える。
“Searchable Add Reference Dialog”機能は、プロジェクトにほかのライブラリへの参照を追加する際のダイアログを、標準のものより高機能なものへ置き換えたもの。ライブラリの情報が標準のものより見やすくデザインされているほか、ライブラリの検索機能も搭載している。
“Quick Access”機能は、[Ctrl]+[3]キーで呼び出せるコマンドランチャー。「Visual Studio」は非常に多くの機能を備えるため、それに伴いメニューや設定の項目も膨大になっており、目的の機能へアクセスするのが大変だ。しかし、本機能を利用すれば、キーワードでメニューや設定を串刺し検索して絞り込み、目的のコマンドへ簡単にアクセス・実行できる。
そのほかにも、トリプルクリックでテキストを行選択する機能、[Ctrl]キーを押しながらソースコード上の変数やクラス名をクリックすることで、その定義へジャンプする機能、変数への代入を複数記述している場合に代入記号の位置をそろえる機能など、開発に便利な便利な機能を数多く備える。設定画面では、これらの機能を個別にON/OFFすることも可能だ。
- 【著作権者】
- Microsoft Corporation
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows 7で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 10.0.11019.3(10/10/23)