REVIEW(11/08/25)

指定フォルダと“Google ドキュメント”を同期できる「Syncdocs」

オフィスファイルに“Google ドキュメント”を関連付けることも可能

「Syncdocs」v0.61.4549.2115 RC1「Syncdocs」v0.61.4549.2115 RC1

 「Syncdocs」は、ローカルPC上のフォルダと“Google ドキュメント”を同期できるタスクトレイ常駐型ソフト。Windows XP/Vista/7に対応するフリーソフトで、本ソフトの公式サイトからダウンロードできる。

“My Google Docs”という専用フォルダと“Google ドキュメント”が自動同期。仮想ドライブ化したり、ファイルを“Google ドキュメント”に関連付けることも“My Google Docs”という専用フォルダと“Google ドキュメント”が自動同期。仮想ドライブ化したり、ファイルを“Google ドキュメント”に関連付けることも

 本ソフトをインストールすると、“マイ ドキュメント”フォルダ内に“My Google Docs”という専用フォルダが作成される。このフォルダは内容の変更が監視されており、ファイルの作成・追加・編集・削除などが行われると、10~20秒以内に変更が検知され、自動で同期作業が行われる仕組み。オンライン上での変更も、同様にして自動で反映される。

 同期用の専用フォルダはパスを変更することも可能で、仮想ドライブとして割り当てる機能も備えている。また、コマンドラインによるバッチ処理にも対応しており、タスクスケジューラと連携させて定期的に同期するようユーザー側で設定することも可能だ。

 あたかも“Google ドキュメント”をフォルダとしてマウントしたかのように扱え、ファイルのアップロード・ダウンロードにかかる手間を省けるのが便利。また、複数PCで同じアカウントを設定して“My Google Docs”フォルダの同期ツールとして利用してもよいだろう。作者によると8台のPCで同期できることを確認しているという。ただし、各PCの時計が合っているかどうかあらかじめ確認してほしいとのこと。

 同期方法には、フォルダ内のファイルをそのままアップロードする方式と、“Google ドキュメント”のサイト上で閲覧できるようにファイル形式を変換してアップロードする方式の2種類が用意されている。

 “Google ドキュメント”をオンラインストレージとして利用したいユーザーには前者が、オフィスファイルをオンラインでも編集したいユーザーには後者がお勧めだ。ただし、変換アップロードを行う場合は、オンラインでドキュメントを閲覧する際に、脚注がドキュメントから抜け落ちたり、スプレッドシートでグラフが表示されないなど、一部再現性に問題がある場合もあるので注意しよう。

 そのほか、オフィスドキュメントを“Google ドキュメント”に関連付ける機能も備えており、ローカルPC上のオフィスドキュメントを“Google ドキュメント”へアップロードして閲覧・編集することもできる。

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 なお、本バージョンはベータ版なので注意。製品版は、機能を限定した無償版と、すべての機能が利用できサポートもつく有償版が用意される予定。

【著作権者】
Doc Freedom (SIF)
【対応OS】
Windows XP/Vista/7
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
0.65 Beta

(柳 英俊)