REVIEW(11/10/06)

常人には読めないプログラミング言語“Brainfuck”の開発環境「BrainF*ck SDK」

ステップイン機能、メモリおよびループ内のデータを表示する機能などを搭載

「BrainF*ck SDK」「BrainF*ck SDK」

 「BrainF*ck SDK」は、プログラミング言語“Brainfuck”の開発環境。Windows XP/Vista/7に対応するフリーソフトで、ベクターのライブラリページからダウンロードできる。なお、動作には.NET Framework 4が必要。

 “Brainfuck”(“Brainf*ck”とも表記)は、わずか8つの命令記号(><+-[].,)でありとあらゆるプログラミングを記述できる手続き型プログラミング言語。たとえば、“Brainfuck”のインタープリターは“Brainfuck”自身で記述できる。

 ただし、ソースコードの可読性に対する配慮はまったくと言っていいほどなく、非常に難解なことで知られる。また、わずか8つの記号からなる点を利用して、記号をカスタマイズした派生言語が数多く作られていることでも有名。

 本ソフトは、そんな“Brainfuck”言語でプログラムを開発するための開発環境。インタープリターを内蔵しており、その場でソースコードを実行することも可能。文字の出力だけでなく、値の入力も行える。

 デバッグ(実行)や停止だけでなく、ステップイン(逐次実行)などのコマンドを備える上、メモリやループ内のデータを表示する機能も搭載しているため、“Brainfuck”を学習したい開発者に役立つだろう。また、記述したソースコードを保存したり、既存のソースコード(B/BFファイル)を開くことも可能だ。

【著作権者】
meruru 氏
【対応OS】
Windows XP/Vista/7
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
-

(柳 英俊)