レビュー

多機能性と軽快さを両立させたオープンソースのデータベース管理ソフト「HeidiSQL」

「MySQL」と「Microsoft SQL Server」に対応

「HeidiSQL」v8.1.0.4545

 「HeidiSQL」は、オープンソースのデータベース管理ソフト。Windows XP/Vista/7/8に対応する寄付歓迎のフリーソフトで、本ソフトの公式サイトからダウンロードできる。USBメモリに入れて持ち運べるポータブルアプリも用意されている。

 本ソフトを利用すると、「MySQL」のデータベースサーバーに接続し、データの閲覧や編集、テーブル・ビュー・プロシージャ・トリガー・イベントの作成・編集などを行うことが可能。一部機能は限定されるものの、「Microsoft SQL Server」にも対応する。そのほかにも、CSV/HTML/XML/SQL形式によるテーブルのエクスポートや、テキストファイルのインポートなどもサポート。2つのテーブルのデータを同期させることもできる。

接続管理画面

 利用するにはまず、接続管理画面でデータベースへの接続に必要な情報を入力する。本ソフトはローカルサーバーはもちろん、リモートサーバーへも接続可能。SSH接続にも対応している。

 データベースへの接続が完了すると、メイン画面が現れる。メイン画面は3ペイン構成になっており、左上ペインはデータベースサーバー(ホスト)・データベース・テーブルのツリーになっている。テーブルのサイズが棒グラフで表されており、肥大化しているテーブルが一目で把握できるのが便利。

 右上ペインはツリーで選択したホストやデータベース、テーブルなどの閲覧・編集のためのタブが表示される。クエリを編集するためのタブを追加することも可能。クエリタブの編集画面ではシンタックスハイライト(構文色分け)やよく利用するSQL文を登録しておけるスニペット、[Ctrl]+[Tab]キーによる入力補完などがサポートされており、入力は非常に快適だ。

 下ペインは、「HeidiSQL」の発行するSQLコマンドのログ画面。ここでもシンタックスハイライトが有効になっており、SQL文がきれいに色分けされて見やすい。

 そのほかにも[ツール]メニューにはさまざまなユーティリティツールが用意されている。たとえば、ユーザーマネージャーを利用するとデータベースサーバーからユーザーの追加や削除が可能。また[Table tools]メニューを利用すれば、データベースのメンテナンスやテキストの検索などが行える。

シンタックスハイライト、スニペット、入力補完などの機能を備えた編集画面
データベースのメンテナンス機能なども

ソフトウェア情報

「HeidiSQL」
【著作権者】
Ansgar Becker 氏
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/8
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
8.1.0.4545(13/10/03)

(柳 英俊)