レビュー

タブ表示と画面の分割を同時に行えるファイラー「NobleBullet」

マルチプロセスに対応することで高パフォーマンスを実現。64bit版も

「NobleBullet」v1.4.0

 「NobleBullet」は、PC内のファイルやフォルダを管理するためのフリーソフト。Windows XP/Vista/7および64bit版の7に対応し、編集部ではWindows 8.1での動作を確認した。作者のWebサイトからダウンロードできる。なお、実行にはMicrosoft Visual C++ 2008 SP1 再頒布可能パッケージが必要。

 「NobleBullet」は多機能かつ高速な処理を実現したファイル管理ソフトだ。ファイルやフォルダの容量や階層など、より詳細な情報を表示するための複数のパネルと、Google Chrome風のタブによるファイル一覧表示機能をもつ。本ソフトの作者は「HinaFileMaster」というファイラーをリリースしているが、「NobleBullet」ではマルチプロセスへの対応や64bit版の提供により、更に高いパフォーマンスを発揮できるとのこと。

 多機能なソフトは動作が重くなりがちだが、作者はその点を各種の機能をプラグイン化することで対処している。「NobleBullet」の機能のいくつかはプラグイン形式で提供されているが、不要なものを停止することで更に軽快に動作する。

消したパネルは上部のバーから再び呼び出すことも可能
現在有効なプラグイン。必要に応じて停止させることができる

 「NobleBullet」では、複数のフォルダをタブで切り替えて表示でき、タブから別のタブの中へファイルやフォルダを移動、コピーすることができる。また、画面を左右に分割し、左右の枠の中で別途タブを開き、枠を超えての操作も可能だ。この機能を用いれば、ファイルのコピーがより簡単に行える。

 また、ファイルやフォルダに独自の“スター”をつけておくことで、“スターへ移動”メニューから、スターがつけられたアイテムだけを集めた一覧を表示させることができる。頻繁にアクセスするフォルダなどにはスターをつけておくと便利に参照できるだろう。

[F7]キーを押すことで画面の左右分割を切り替えることができる
スターをつけたアイテムを一覧表示させたところ

 他にも「NobleBullet」は、ファイルをどこからどこへコピーしたか、どのフォルダを削除したかといった履歴を残し、出力が行われた先へ移動する機能や、各パネルの表示・非表示など気に入ったレイアウトをデフォルトに設定することで使用頻度の低いパネルは表示しないでおく機能、一括で文字列を置換する簡易なリネーム機能など、多くの機能をもつ。同時に、キーボードショートカットや右クリックによって呼び出せる操作のメニューなどはWindows標準のエクスプローラの操作系が元になっており、エクスプローラに慣れているユーザーなら親しみやすい作りになっている。

 なお、作者サイトによる情報ではWindows XPは動作環境に含まれるものの、非推奨とされている。

ソフトウェア情報

「NobleBullet」
【著作権者】
Nekketu Labs
【対応OS】
Windows XP/Vista/7および64bit版の7
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.4.0(13/09/06)

(市川 祐吉)