レビュー
カセットテープを仮想カセットテープとしてデジタル化「わが青春のカセットテープ」
思い入れのあるカセットテープという“形”を失わせずにパソコンで管理できる
(2014/5/14 10:33)
「わが青春のカセットテープ」は、カセットテープを仮想カセットテープとしてデジタル化し、管理できるソフト。Windows Vista/7に対応するフリーソフトで、ベクターのライブラリページからダウンロードできる。
カセットテープは、80年代を中心にアナログレコード・CDのダビング用途や録音用途など幅広く使われたアナログメディア。友人から好きな曲を集めたカセットテープを渡されるといったことも頻繁に行われ、押し入れの奥に大量のカセットテープが眠っている人もいるだろう。
しかし、カセットテープをパソコンに取り込んでデジタル化すると、曲ごとにファイルを分け、アーティスト名や曲名などを1ファイルずつ入力することになる。これらの作業により、思い入れのあるカセットテープという“形”が失われてしまうのは悲しい。
本ソフトは、カセットテープのA面とB面をそれぞれ1つずつのWAVEファイルとして録音しておき、1つの“CASSETTE”ファイルとしてまとめて管理できる。CASSETTEファイルには、カセットテープ全体とA面・B面ごとのタイトルやカセットテープの画像を登録可能。カセットテープの画像はインストールフォルダの“cassettes”フォルダにサンプルが用意されているほか、自分で作成したものを使うこともできる。
さらに、“インデックス”を作成することで曲名やアーティスト名を登録し、瞬時に“頭出し”を行えるようになる。また、テープのよれや伸びによってずれたピッチや音量などを補正し、次回再生時には自動補正する機能も備える。
作成したCASSETTEファイルは、“カセットラック”もしくは“ミニラック”に登録して管理でき、“インデックス”が作成してあればテキスト検索で楽曲を検索することも可能。再生する際はオーディオ機器のカセットデッキを模した画面に、登録したカセットの画像をはめ込んで再生することができる。
画面は、ピッチなどの補正を行う“ピッチ調整”画面、“インデックス”の入力を行う“インデックス作成”画面、カセットデッキを模した再生用の“ヴィジュアル”画面、再生テストを行う“再生テスト”画面を、[作業フェーズ]メニューなどから切り替えて利用する仕組み。また、“カセットラック”“ミニラック”は[ファイル]メニューから呼び出せるほか、ヴィジュアル画面のイジェクトボタンから呼び出すことが可能。
そのほか、カセット画像の作成支援ツール“makecvd.exe”と「わが青春のカセットテープ」でピッチを補正した状態をWAVEファイルに録音し直すツール“regwav.exe”も同梱されている。
ソフトウェア情報
- 「わが青春のカセットテープ」
- 【著作権者】
- 白澤 氏
- 【対応OS】
- Windows Vista/7
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.0