レビュー
デスクトップの一部分を録画してアニメーションGIFとして保存できる「ScreenToGif」
2つのエンコーダーが切り替え可能、簡易編集機能も搭載
(2014/5/21 17:51)
「ScreenToGif」は、デスクトップ画面の指定領域を動画としてキャプチャーし、アニメーションGIF形式で保存できるツール。Windows XP/Server 2003/Vista/7/8/8.1に対応するフリーソフトで、動作には.NET Framework 4が必要。オープンソースプロジェクトのホスティングサービス“CodePlex”のプロジェクトサイトからダウンロードできる。
本ソフトを利用すると、デスクトップの一部分を録画してアニメーションGIFとして保存することが可能。簡単な編集機能が付属しており、ソフトの使い方を説明する動画を作成したり、Flashゲームをキャプチャーしたいといった場合に便利だ。実行ファイル単体で動作するポータブルアプリなので、USBメモリなどに入れて持ち運んで使えるのもうれしい。
さらに、“NGif”と“Bumpkit”の2つのアニメーションGIFエンコーダーを搭載。“NGif”は、数フレームにわたって変更のないピクセルを検出し、データを間引いて保存する機能を備えており、ファイルサイズを大幅に圧縮できる。一方、“Bumpkit”は「Paint.NET」にも採用されているエンコーダーだ。
これらのエンコーダーは、オプション画面で切り替えることが可能。オプション画面ではそのほかにも、アニメーションGIFの品質やループ設定、カーソルをキャプチャーに含めるかどうか、録画の開始・終了のホットキーなどが指定できる。とくに“NGif”の不変ピクセル検出機能は、まれに正常に再生できないファイルを生成する場合があるので、ファイルサイズの小ささよりより品質を重視したい場合はOFFにしておいたほうがよいかもしれない。
利用するには、まずキャプチャーする領域を指定する。画面中央にある透過部分が録画される仕組みになっているので、メイン画面をリサイズしたり、ツールバーにある“Size”オプションの値を調整しながら、キャプチャーしたい領域に合わせていこう。
キャプチャー領域の指定が完了したら、[Record]ボタンを押してデスクトップの録画を開始する。[Stop]ボタンを押せば、録画は完了だ。録画する際、“FPS(1秒当たりのフレーム数)”の値を増やしておくと、より滑らかな動画が得られるが、その分ファイルサイズは増えてしまうので注意してほしい。
録画が完了すると、編集画面が現れる。この編集画面では、撮影したフレームをプレビューしながら不要なフレームを削除したり、特定のフレームの任意の場所へテキストを追加することが可能。フレーム全体をリサイズ・切り抜きしたり、グレースケールといった画像エフェクトを加えたり、フレームの再生順序を入れ替えたりすることもできる。
さらに、既存の画像ファイルをフレームとして挿入したり、動画の“表紙”に相当するタイトルフレームを作成して加える機能も搭載。先頭や末尾、意味的に区切りを設けたいところなどへ挿入すると効果的だ。
編集が終わったら、編集画面右上にある[Done]ボタンを押そう。すると、アニメーションGIFが作成される。
ソフトウェア情報
- 「ScreenToGif」
- 【著作権者】
- Nicke S. Manarin 氏
- 【対応OS】
- Windows XP/Server 2003/Vista/7/8/8.1
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- Release 1.0(14/05/03)