レビュー

「Visual Studio」から.NET Frameworkのソースコードを手軽に参照可能にする「Ref12」

[F12]キーで.NET Frameworkのソースコードのリファレンスサイトへすばやくアクセス

「Ref12」v3.1

 「Ref12」は、「Visual Studio」から.NET Frameworkのソースコードを手軽に参照できるようにする拡張機能。「Visual Studio 2010」「Visual Studio 2012」「Visual Studio 2013」に対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 8.1上の「Visual Studio 2013 Update 2」で動作を確認した。“Visual Studio ギャラリー”からダウンロードできる。

 「Visual Studio」では、.NET Frameworkのシンボル上で[定義へ移動]コマンド([F12]キー)を利用すると、[メタデータ]タブでアセンブリのメタデータを表示することが可能。クラスの定義などを確認したい場合に利用できる。

 しかし、ユーザー定義のシンボルの場合と同様にソースコードまで閲覧できる方がより便利だろう。「Ref12」はそういった要望に応えてくれる拡張機能だ。もともとC#のみをサポートしていたが、最近のバージョンでVisual Basicにも対応している。

 本拡張機能をインストールすると、.NET Frameworkのシンボル上で[定義へ移動]コマンドを利用した際、[メタデータ]タブの代わりに“Reference Source”が開く。“Reference Source”は次世代コンパイラープラットフォーム“Roslyn”で構築された.NET Frameworkのオンラインソースコードブラウザーで、.NET Frameworkのソースコードを快適に閲覧することが可能。カーソル位置のシンボルをすばやく検索して、表示してくれる。

「Ref12」を導入前の「Visual Studio 2013」。[F12]キーでアセンブリのメタデータが表示される
「Ref12」を導入した「Visual Studio 2013」。[F12]キーで“Reference Source”のソースコードが参照できる

 なお、本拡張機能自身も“Roslyn”をサポートしている。“Roslyn”コンパイラーが導入済みであれば、とくにVisual Basicで利用した場合、より正確な結果が得られるとのこと。

ソフトウェア情報

「Ref12」
【著作権者】
Schabse S. Laks 氏
【対応OS】
(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
3.1(14/05/07)

(柳 英俊)