レビュー
150種類以上の書庫形式に対応したオープンソースの解凍ツール「PeaExtractor」
多機能解凍・圧縮ソフト「PeaZip」の解凍専門版。3ステップのシンプルな操作が魅力
(2015/4/10 06:00)
「PeaExtractor」は、150種類以上の書庫形式に対応したオープンソースの解凍専門ツール。Windows/Linux/ReactOSおよび「Wine」環境などに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、編集部にてWindows 8.1で動作を確認した。本ソフトの公式サイトからダウンロードできる。
本ソフトは、オープンソースの解凍・圧縮ソフト「PeaZip」を解凍専用にしたもの。「PeaZip」は2ペインのエクスプローラー型になっており、ファイラーとしてもなかなかの高機能だが、“書庫の解凍さえできればよい”というユーザーにとっては「PeaExtractor」の方がシンプルで使いやすいだろう。対応フォーマットの豊富さは「PeaZip」ゆずりで、メジャーではないがときどき見かける7Z/ACE/ARC/RARといった書庫の解凍にもしっかり対応している。
「PeaExtractor」の解凍処理は、3ステップにまとめられている。
まず、ステップ1で解凍する書庫ファイルを指定する。メインウィンドウへのドラッグ&ドロップがもっとも簡単な方法だ。シェル統合機能を利用して、ファイルのダブルクリックや右クリックメニューから解凍処理を始めてもよい。
次に、ステップ2で解凍先のフォルダーと、解凍先に同名のファイルがあった際の挙動を選択する。同名ファイルがあった際の挙動は、解凍ファイルのリネーム、既存ファイルのリネーム、上書き、スキップの4つから選ぶことが可能。書庫ファイルにパスワードがかかっている場合は、ステップ2で入力しておこう。
最後のステップ3では、解凍処理の進捗が表示される。この画面はタブ切り替え式になっており、レポートやコンソールのコマンドなどが閲覧可能。[Option]タブでは解凍処理が完了した際に出力フォルダーを開いたり、完了後にWindowsをシャットダウンするといったオプションを指定できる。
なお、「PeaZip」と同様、メニューからユーザーインターフェイスを英語以外の言語へ切り替えることが可能。日本語にも一部対応しており、メッセージなどを日本語化することができる。
ソフトウェア情報
- 「PeaExtractor」
- 【著作権者】
- PeaZip srl
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows 2000/XP/Vista/7/8など
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 1.1(15/03/22)