レビュー

電圧や温度などハードウェアの状態をリアルタイムでモニタリングできる「HWMonitor」

システム情報の閲覧ソフト「CPU-Z」などで知られるCPUID製のハードウェア監視ツール

「HWMonitor」v1.28

 「HWMonitor」は、さまざまなハードウェアの健康状態をモニタリングできるツール。Windowsに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 10で動作を確認した。CPUIDのWebサイトからダウンロードできる。

 本ソフトは、システム情報の閲覧ソフト「CPU-Z」などの開発で知られるCPUID製のハードウェアモニタリングツール。CPUやマザーボード、ディスクドライブのヘルスセンサーをリアルタイムで読み取って、ツリービュー形式で現在値・最高値・最低値をわかりやすく表示してくれる。

 たとえばCPUの場合、電圧や温度、消費電力、クロック数、利用率などといった情報が表示可能。CPUパッケージ全体の数値だけでなく、それぞれのCPUコアの情報も取得できる。最新版のv1.28ならば、“Skylake”というコードネームで呼ばれるIntelの最新CPUにも対応している。

 また、マザーボードでは各部分の電圧や温度、ファンの回転数などが表示可能。マザーボードで回転数を制御可能なPWM(Pulse Width Modulation)対応のファンもサポートされている。そのほか、ディスクドライブの場合は、温度の取得が可能。取得した情報をテキストファイルとして出力することもできるので、ハードウェアのトラブルシューティングを依頼する際などに役立てたい。

 なお、本ソフトには「HWMonitor Pro」という有償の上位版(19.95米ドルなど)もラインナップされている。「HWMonitor Pro」ならばネットワーク経由で他のPCやAndroid端末のセンサーをリモート監視することが可能。そのほかにも、ログをグラフ化して画像ファイルとして出力する機能などを搭載しているとのこと。

ソフトウェア情報

「HWMonitor」
【著作権者】
CPUID
【対応OS】
Windows(編集部にてWindows 10で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.28(15/07/23)

(樽井 秀人)