REVIEW(10/02/15)
指定したプロセスの仮想メモリの利用状況をグラフィカルに表示できる「VMMap」
アプリケーションのメモリ消費を最適化したりメモリ管理を学習したい開発者向け
「VMMap」は、指定したプロセスの仮想メモリの利用状況を分析・表示できるソフト。Windows XP/Server 2003以降に対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 7で動作を確認した。米Microsoft Corporationの一部門である“Sysinternals”のWebサイトからダウンロードできる。
本ソフトを利用すれば、指定したアプリケーションの仮想メモリの利用状況を分析可能。割り当てられた仮想メモリは、“Heap”“Stack”“Mapped File”などといったメモリのタイプによって色分け表示される仕組みで、一目で大まかな利用状況を確認できる。アプリケーションのメモリ消費を最適化したり、Windowsのメモリ管理を学習したい開発者に役立つだろう。
画面は上中下に3分割されており、一番上のパネルでは割り当てられた仮想メモリの利用概要と、実際に物理メモリ上にマッピングされたワーキングセットの利用概要を帯グラフで閲覧できる。
2段目の画面には、メモリのタイプごとの詳細な利用状況がリスト表示されている。ここでは、“Comitted(割り当てられた仮想メモリのサイズ)”や“Total WS(物理メモリへ実際に割り当てられた量)”などを数字で確認可能。リストで選択したメモリタイプにおけるさらに詳細な利用状況は、最下段のツリービューへ表示される。ここではメモリのアドレスやメモリの保護情報、メモリデータの詳細などを閲覧できる。
さらに、[F5]キーなどで仮想メモリの利用情報を再分析して表示することも可能。その際、[Options]-[Show Changes]メニューをONにしておけば、利用情報の差分だけを表示することもできるので、アプリケーションの利用状況によってどのように仮想メモリの利用状況が変化するかを監視可能だ。そのほか、指定したメモリ領域を文字列表示で閲覧する機能や、分析したデータをTXT/CSV形式などで出力する機能も備えている。
- 【著作権者】
- Mark Russinovich 氏、Bryce Cogswell 氏
- 【対応OS】
- Windows XP/Server 2003以降(編集部にてWindows 7で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 2.5(09/12/01)