REVIEW(10/05/19)

シーメンス製の無償2D CADソフト「Solid Edge 2D Drafting」

寸法の表記もドラッグ一発で可能、コネクターの作図も簡単

「Solid Edge 2D Drafting」v102.00.00.116「Solid Edge 2D Drafting」v102.00.00.116

テンプレートが多数用意されているテンプレートが多数用意されている

 「Solid Edge 2D Drafting」は、2DのCAD文書を作図できるソフト。Windows XP/Vistaに対応するフリーソフトで、開発元であるシーメンスPLMソフトウェアのWebサイトからダウンロードできる。なお、ダウンロードには無償のユーザー登録が必要。

 対応するファイル形式は、独自形式のほか「AutoCAD」のDWG/DXF形式および「MicroStation」のDGN形式。また新規にファイルを作成する際は、ISOやANSIなどの文書のテンプレートを選んで作図を開始できる。

 ソフトの起動後にはWebページ風の画面が表示される。この画面からは作図を始める以外に、デモやギャラリー、動画による説明などを閲覧可能。また、実際の画面を操作しながら使い方を学べるチュートリアルも付属しているので、まずはこれらを一通り見てソフトの概要を掴むとよいだろう。

 画面は、上部にリボン形式で各種ツールが、左側にはそれらのツールの設定や文書の情報が並んでいる。また、画面下部には作図領域の表示サイズを拡大・縮小するボタン類が用意されている。

 各種ツールは、作図、寸法、注記など、目的ごとに分類されている。たとえば寸法ツールを使えば、作図した文書をドラッグするだけで、寸法表記を簡単に追加することが可能。また、回路図のような接続線をもつ図は、注記ツールのコネクターを使って描くことができる。画像やテキスト、ハイパーリンクなども配置することができ、文書を見栄えよく完成させることが可能だ。

 なお本ソフトには、3D作図に対応する有償版の「Solid Edge」も用意されている。有償版を購入する前に操作感を調べたいといった場合も本ソフトを試してみるとよいだろう。

起動画面からはデモやチュートリアルを閲覧できる起動画面からはデモやチュートリアルを閲覧できる

実際のソフトの画面で操作手順を学べるチュートリアル実際のソフトの画面で操作手順を学べるチュートリアル

【著作権者】
Siemens Product Lifecycle Management Software Inc.
【対応OS】
Windows XP/Vista
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
102.00.00.116

(クロノス・クラウン:柳井 政和)