REVIEW(10/07/12)
親しみやすいGUIによる設定画面を備えた無償のWebサーバー「Fortitude HTTP」
Windowsサービスとして実行、フィルタリング機能がとくに充実
「Fortitude HTTP」は、使い勝手のよい無償のWebサーバーソフト。Windows 2000/XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7および同64bit版に対応するフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。
本ソフトは、Windowsのサービスとして動作するWebサーバーで、GUIによる設定画面を備えているのが特長。残念ながらメニューなどは英語表記であるものの、ツリーで各種設定が階層化されており、親しみやすい設計になっているのがうれしい。なお、設定画面の起動直後に現れるログイン画面では、パスワード欄を空にしたまま[OK]ボタンを押せばよい。
サーバーの機能としては、複数Webサイトの運営や仮想ディレクトリの作成、SSI(Server Side Include)、CGIスクリプトの実行など、一般的な機能を網羅している。CGIスクリプトにはPerl/PHP/Pythonなどのスクリプト言語が利用可能で、別途インストールが必要。さらに、同社が独自開発した「Simple Script Engine」によるスクリプトも利用できる。文法はBASIC言語によく似ており、同言語に慣れ親しんだユーザーには親しみやすいだろう。
そのほか、送信データの圧縮とキャッシュ機能、ファイル送信のレジューム機能、拡張子とMIMEタイプの関連付け設定機能、指定条件でアクセスの可否などを制御するフィルタリング機能なども搭載している。
とくにフィルタリング機能は充実しており、IPアドレスやURL、拡張子をベースとしたフィルタリングに対応するほか、専用DLLによる高度なフィルタリングも可能。DLLを作成する際には、本ソフトのインストールフォルダに用意されたC++言語によるサンプルコードを参照してほしい。
- 【著作権者】
- NetworkDLS
- 【対応OS】
- Windows 2000/XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7/XP x64/Server 2003 x64/Vista x64/Server 2008 x64/7 x64
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.0.1.9(10/07/11)