REVIEW(11/01/18)

“Kinect”をPCに接続してウルトラセブンになりきる「kinect-ultra」

映像の中で“エメリウム光線”“ワイドショット”“アイスラッガー”を繰り出せる

「kinect-ultra」v0.1c「kinect-ultra」v0.1c

 「kinect-ultra」は、センサーに撮した自分の身体全体を使ってゲームを操作するXbox 360用コントローラー“Kinect”をUSB経由でパソコンに接続し、“ウルトラセブン”になりきれるソフト。Windows XPに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows Vistaでの動作も確認した。作者のWebサイトからダウンロードでき、動作には「OpenNI」「PrimeSense NITE」「SensorKinect」が必要。

 利用するには、まず“Kinect”をWindowsで動作させるためのフレームワーク「OpenNI」と、ミドルウェアの「PrimeSense NITE」をインストールする。「PrimeSense NITE」のインストール時には、ライセンスキーの入力を求められるので、フリーのライセンスキーを入力しよう。ライセンスキーは下記URLのWebページに記載されているほか、「kinect-ultra」の“README_ja.TXT”にも記載されている。あとは、ドライバーの「SensorKinect」をインストールすれば準備は完了だ。

 編集部では、「OpenNI」Alpha Build for Windows v1.0.0.23、「PrimeSense NITE」Beta Build for Windows v1.3.0.17、「SensorKinect」v5.0.0で動作確認した。また、編集部にて試用したところ、「kinect-ultra」が正常に起動しないことがあったが、「PrimeSense NITE」をいったんアンインストールし、再度インストールし直したところ起動するようになった。

 「kinect-ultra」を起動するとコマンドラインによる初期化ウィンドウが開いたあと、“Kinect”に映った映像が別ウィンドウに表示される。この状態で“Kinect”へ全身が映るように立ってガッツポーズをとると、映像に映った自分の姿が頭と首の周りが灰色、ほかの全身は赤い“ウルトラセブン”風の姿へ変身する。全身についた色は身体の動きにリアルタイムで追従し、どんなポーズをとっても“ウルトラセブン”風の見た目が崩れることはない。

 また、額に両手を当てると眉間から“エメリウム光線”風のビームを発射できるほか、右腕をL字型に曲げて前方へ突き出し、左腕が地面と並行になるように右腕の肘へつけると“ワイドショット”風のビームを発射可能。各種ビームを発射した先に障害物があると、障害物を認識してビームが当たったようなエフェクトが表示されるのが楽しい。

 さらに、頭の上で手を合わせて前へ投げるように振り下ろすと、“アイスラッガー”風のブーメランを投げることが可能。投げたブーメランは自動で頭の後ろから戻ってくる。

 そのほか、両腕を上に伸ばすと自分の姿が空中に飛び出して画面から消える。

「kinect-ultra」を実際に試用した動画(FLV動画:約37秒/1.16MB)

【著作権者】
Tomoto S. Washio 氏
【対応OS】
Windows XP(編集部にてWindows Vistaで動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
0.1c(11/01/14)

(長谷川 正太郎)