REVIEW(11/12/16)
FTPサーバーを仮想ドライブとしてマウントできるコマンドラインツール「FtpUse」
ドライブレターが割り振られるので、ファイル操作系のコマンドと相性がよい
「FtpUse」は、任意のFTPサーバーを仮想ドライブとしてマウントできるコマンドラインツール。64bit版を含むWindows XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7に対応するフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。
WindowsはOS標準でFTPクライアント機能を搭載しており、エクスプローラの“ネットワークの場所(ネットワークプレース)”へFTPサーバーを仮想フォルダとして追加できる。ドラッグ&ドロップでのファイルのダウンロード・アップロードが可能で便利だ。
しかし、この仮想フォルダにはドライブレターが割り振られないため、コマンドラインからは扱いづらい。そこで便利なのが「FtpUse」だ。
たとえば、MicrosoftのFTPサーバーをFドライブとしてマウントしたい場合は、
ftpuse f: ftp.microsoft.com
と指定する。ネットワークドライブを追加するWindowsのコマンド“net use”の起動オプションと互換性があるので、システム管理者にとっては覚えやすいのではないだろうか。
本ツールで追加したFTPサーバーは、ネットワークプレースではなく“ハードディスク ドライブ”へ仮想ドライブとしてマウントされ、起動オプションで指定したドライブレターが割り振られる。ほかにもネットワークプレースへ追加した場合と若干動作が異なる部分がある。たとえば、ファイル・フォルダのプロパティ画面には、ネットワークプレースへ追加された場合より詳細な情報が表示される。
ネットワーク利用を考慮していないほかのコマンドラインツールと組み合わせて利用する場合などに一時的に利用すると便利。また、バッチファイルを作ってスタートアップに登録してもよいだろう。
- 【著作権者】
- FERRO Software
- 【対応OS】
- Windows XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7(64bit版を含む)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 2.0(11/02/08)