REVIEW(12/07/20)
「vi」のコマンドが利用できるWindows向けの多機能テキストエディター「ViVi」
1996年から開発が続けられている老舗
「ViVi」は、Unix環境で定番のテキストエディター「vi」のコマンドが利用可能なテキストエディター。作者のWebサイトからダウンロードできる。
本ソフトは、1996年から開発が続けられている老舗のテキストエディター。「ViVi」のバージョンには1.x/2.x/3.xの3系統が存在し、v1.x系統が無償、v2.x系統およびv3.x系統が有償で提供されている。本稿では無償で利用できるv1.x系列を紹介するが、気に入ったらより高機能な有償版の購入も検討してみるとよいだろう。
「ViVi」は非常に多機能で、各種プログラミング言語に対応したシンタックスハイライト機能や、ソースコード内の関数やプレーンテキストの文書構造をサイドバーで視覚化するアウトライン機能、正規表現を利用した検索・置換・GREP機能、2つの文書の差分を表示するDIFF機能、「vi」コマンドの利用、独自のオブジェクト指向スクリプト言語“ViViScript”を利用した機能拡張などに対応している。
なかでも最大の特長は、「vi」のコマンドをサポートするところだろう。「vi」は軽量で負荷が少なく、どのキーボードにも搭載されているごく基本的なキーのみでテキスト編集が行えるように設計されている。そのため非常に汎用性が高く、テキストの編集効率も高い。
しかし、モードの使い分けに習熟するのと、コマンドを覚えるのが初心者にとってネックと言える。その点、「ViVi」ならば一般的なテキストエディターとしても利用できるので安心といえるだろう。「vi」を学んでみたい初心者から、「vi」に習熟したユーザーまで、幅広いユーザーにおすすめできる。
ただし、本ソフトは「vi」の完全なクローンではないので注意。また、「vi」コマンドの利用は初期状態で無効化されており、利用する際は設定画面で有効化しておく必要がある。
そのほか、筆者が個人的に便利だと感じた機能として“罫線モード”が挙げられる。[Shift]+[F5]キーで“罫線モード”を有効化すると、[Ctrl]キーとカーソルキーの組み合わせで、罫線テキストを利用した表(テーブル)が簡単に作成できる。
「ViVi 1.x Free」
- 【著作権者】
- 津田 伸秀 氏
- 【対応OS】
- Windows(編集部にてWindows 7で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.02.003.Free(12/06/04)