REVIEW(12/10/16)
コマンドプロンプトでこっそりTwitterをするためのRubyスクリプト「Tw」
タイムラインのストリーミングに対応。リダイレクト、パイプによる連携も
「Tw」は、コマンドプロンプトでTwitterを利用できるようにするRubyスクリプト。編集部にてWindows 7で動作を確認した。Rubyのパッケージ管理システム「RubyGems」から無償でダウンロードできる。
本スクリプトを利用すると、コマンドプロンプト上でツイートやダイレクトメッセージ(DM)の読み書きができる。複数のアカウントを切り替えたり、ユーザーやリストを複数指定し、ツイートをまとめて取得できるのも便利。パイプやリダイレクトでほかのプログラムやファイルと連携できるほか、出力フォーマットを起動オプションで指定することも可能。Windowsの場合、標準では日本語のツイートに失敗してしまうが、閲覧とデータの取得専用と割り切れば十分役立つ。また、ユーザー・検索・リストの各タイムラインをストリーミング(リアルタイム更新)することもできる。
本スクリプトを利用するには、Rubyが必要。「RubyInstaller」を利用するのがもっとも手っ取り早いだろう。今回は「Ruby 1.9.3-p194」をダウンロード・インストールした。セットアップの際は、Rubyの実行ファイルへパスを通しておこう。
続いて、「RubyInstaller」のダウンロードサイトで公開されている「RubyInstaller Development Kit(DevKit)」をインストールする。これは、サードパーティのライブラリをコンパイル・インストールするために必要。ダウンロードした書庫を“C:\DevKit”へ展開した場合、コマンドプロンプトで以下のようにコマンドを入力すればよい。
>cd C:\DevKit C:\DevKit>ruby dk.rb init [INFO] found RubyInstaller v1.9.3 at C:/Ruby193 Initialization complete! Please review and modify the auto-generated 'config.yml' file to ensure it contains the root directories to all of the installed Rubies you want enhanced by the DevKit. C:\DevKit>ruby dk.rb install [INFO] Updating convenience notice gem override for 'C:/Ruby193' [INFO] Installing 'C:/Ruby193/lib/ruby/site_ruby/devkit.rb'
「Tw」のインストールは「RubyGems」が利用できるので非常に簡単。コマンドプロンプトで“gem install tw”と入力すれば、自動でインストールされる。
>gem -v (「RubyGems」が正常にセットアップされているか確認) 1.8.23 >gem install tw Temporarily enhancing PATH to include DevKit... Building native extensions. This could take a while... Fetching: args_parser-0.1.2.gem (100%) Fetching: rainbow-1.1.4.gem (100%) Fetching: parallel-0.5.19.gem (100%) Fetching: tw-0.3.2.gem (100%) !! Installed "tw" command. => http://shokai.github.com/tw : :
“tw --help”と入力してヘルプが表示されたら、セットアップは完了。“tw --stream”と入力すれば、ホームタイムラインがコマンドプロンプト上でストリーミングされる(初回利用時にOAuth認証が必要)。一見、プログラムのログ出力のように見えるので、こっそりTwitterをしたい場合に使えるかもしれない。
- 【著作権者】
- 橋本 翔 氏
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows 7で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 0.3.2(12/10/11)