REVIEW（12/11/08）

　「Mobiloid」は、自由にパーツを組み替えられるメカを操作して巨大な工場の謎を解く3Dアクションパズルゲーム。Windows XP/Vista/7に対応しており、980円（税込み）でダウンロード販売されている。体験版も用意されており、ゲーム序盤をプレイ可能。ゲーム配信サイト“PLAYISM”から体験版のダウンロードおよび製品版の購入が行える。

　違法行為に手を染めた世界有数のロボットデバイス企業“Mobiloid Corporation”のシベリア工場を、遠隔操作のメカで潜入捜査するのが目的。工場にはさまざまな仕掛けが施されており、仕掛けを解かないと先へは進めない。

　プレイヤーが操作するメカはゲーム開始時、中心となるバッテリーと“ミニジェット”エンジンで構成されているが、ゲームを進めるとさまざまなパーツを手に入れることが可能。手に入れたパーツを組み替えて機能を追加していくことで、どんどん移動できる範囲が広がっていく。

　たとえば、最初に手に入れられる“ターンテーブル”を使えば、ロケットを使って氷の上を滑る際に方向を変えられるようになり、中盤に手に入る“ツインホイール”を使えばタイヤによる移動が可能になる。また、パーツの使い道はひとつではなく、複数ある場合も多く、工夫次第でさまざまな用途に利用できる。手に入れたパーツが増えてくるとさまざまな組み合わせが考えられ、状況に応じてオリジナルのメカを作れるのが楽しい。

　工場の中には、触れるとダメージを受ける壁や敵のメカが配置されているほか、落ちると即ゲームオーバーとなる溶岩なども存在する。また、各所にセーブと回復が行えるポイントが設置されているほか、体力の最大値を増大させるアイテムも存在する。また、特定の場所へ移動すると仕掛けが動作する“オーブ”や、特殊な操作が必要なスイッチなどもあり、プレイヤーを悩ませる。

　製品版のボリュームと手応えはしっかりあり、体験版だけでも軽く1、2時間は遊べるだろう。後半に進みパーツが増え、カスタマイズの自由度が高くなるに従って仕掛けも難解になり、難易度が上がっていく。場所によっては次に得るべきパーツの方角と距離が表示される場合があるので、何をしていいのか迷ったら周囲を見回して探してみよう。また、パーツを手に入れることで以前進めなかった場所も進めるようになっている場合も多く、来た道を戻ることも重要だ。