レビュー
キーボードで“書く”ことに集中できる全画面表示型のテキストエディター「TextRoom」
デスクトップ全体をタイプライターに。テキストはTXT/HTML/ODT形式などで保存可能
(2013/2/21 10:29)
「TextRoom」は、全画面表示で動作するクロスプラットフォーム対応のリッチテキストエディター。Windows/Mac OS X/Linux(Ubuntu、Fedoraなど)に対応するフリーソフトで、“SourceForge”や“Google Code”のプロジェクトサイトからダウンロードできる。
本ソフトは、ひたすらキーボードを打ってテキストを“書く”ことだけに集中できるテキストエディター。起動すると黒背景の編集画面だけがデスクトップ全体に表示される。編集画面にはメニューやツールバーといった無駄なコントロール類は一切用意されておらず、表示される情報は時計とワードカウントのみ。それも画面の隅に小さく、目立たないように配置されている。あくまでも主役はテキストだというわけだ。打鍵時にタイプライターのような効果音が鳴る演出も楽しく、ついつい筆が進んでしまう。
コントロール類が一切用意されていないため、操作の多くはキーボードショートカットで行う。最初は慣れるのに時間がかかるかもしれないが、[F1]キーでキーコンビネーションのリストを簡単に呼び出せるようになっているので、それを参照しながら少しずつ覚えていけばよいだろう。フォントサイズの変更、太字・斜字化、行の右・中央・左寄せといった書式変更も、キーボード操作のみで行える。
そのほか、「TextRoom」には着想を得るのに役立つ“GetWord”や、Ogg Vorbis形式の音楽が再生できる“MusicRoom”といった機能が搭載されている。これらの機能もキーボードで簡単に呼び出せるが、Windows版における完成度は若干低めなので、オマケ機能と割り切ったほうがよいだろう。
編集したテキストは独自形式(*.txr)のほか、プレーンテキスト(*.txt)やHTML形式、「Microsoft Word」「Apache OpenOffice Writer」「LibreOffice Writer」などで編集可能なODT形式で保存可能。Windows版はポータブルアプリになっているので、USBメモリにいれて持ち運ぶこともできる。
ソフトウェア情報
- 「TextRoom」Windows版
- 【著作権者】
- Omer Bahri Gordebak 氏
- 【対応OS】
- Windows(編集部にてWindows 8で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 0.8.1(11/01/22)