レビュー

シンプルなファイルシステムの監視ツール「Phrozen Windows File Monitor」

ツリービューと詳細リストでファイルシステムのイベントをわかりやすく表示

「Phrozen Windows File Monitor」v1.0

 「Phrozen Windows File Monitor」は、シンプルなファイルシステムの監視ツール。編集部にてWindows 8で動作を確認した。作者のWebサイトから無償でダウンロードできる。

キャプチャーしたログはテキスト形式で出力することも可能

 本ソフトを利用すると、ファイルシステム内で発生したファイルやフォルダのイベント(作成・更新・削除・リネームなど)を記録することが可能。フォルダーツリーによる表示と詳細リストによる表示が切り替え可能で、ファイルシステムに加えられた変更が一目で把握できる。アプリのインストールで追加されるファイルを調査したり、不審なアプリの振る舞いを分析したい場合などに役立ちそうだ。

 使い方は簡単で、[Record]ボタンを押してキャプチャー処理を開始するだけ。キャプチャーされたフォルダやファイルが、メイン画面のツリービューへリアルタイムに追加されていく。イベントの種類はファイルの色で識別可能。たとえば緑は“作成”、赤は“削除”を、青はリネームを表している。もっと詳細な情報をチェックしたい場合は、ツールバーにあるボタンで表示をツリービューから詳細リストへ切り替えればよい。

ツリービュー。フォルダ構造の把握に最適
詳細リスト。ツリービューだけではわからない詳細情報がチェック可能

 初期設定ではシステムにあるすべてのドライブにあるすべてのファイル・フォルダが監視対象となるが、設定画面で監視対象のドライブを選択したり、特定の拡張子をもつファイルのみを監視する、指定したフォルダ以下を監視の対象外にするといったフィルタリングをかけることも可能(拡張子の除外設定は未サポート)。さらに、監視対象となるイベントの種類を選択することもできる。

特定の拡張子をもつファイルのみを監視する、指定したフォルダ以下を監視の対象外にするといったフィルタリングをかけることも
キャプチャー対象のドライブを選択
キャプチャー対象のイベントを選択

 なお、設定の多くはファイルシステムの監視中に変更できないので注意。一時停止ではなく、[Stop]ボタンを押してキャプチャー処理を完全に停止する必要があるので気をつけよう。

ソフトウェア情報

「Phrozen Windows File Monitor」
【著作権者】
Phrozen Software
【対応OS】
(編集部にてWindows 8で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.1

(柳 英俊)