レビュー

Android定番ベンチマークのWindows 10/Windows 10 Mobile版「AnTuTu Benchmark v6」

3DグラフィックやRAM、CPUなどの性能を計測してiPhone/Androidなどと比較できる

「AnTuTu Benchmark v6」

 「AnTuTu Benchmark v6」は、Windows 10端末の3DグラフィックやRAM、CPUなどの性能を計測できるベンチマークアプリ。Windows 10/Windows 10 Mobileに対応するUWPアプリで、“Microsoft ストア”から無償でダウンロードできる。

 本アプリは、Androidで定番のクロスプラットフォーム対応ベンチマークアプリ「Antutu Benchmark」のWindows 10版。以前に紹介したWindows Phone版との違いは、“ユニバーサル Windows プラットフォーム(UWP)”として再設計されている点。Windows 10さえ搭載されていれば、デスクトップ・タブレット・スマートフォンを問わず利用できるのがメリットだ。ただし、Windows Phone 8/8.1では動作しないので、モバイルOSのアップグレードによるパフォーマンスの変化などを計測したい場合は従来のWindows Phone版を利用することになる。

 「AnTuTu Benchmark v6」では新規デザインの3Dテストシーンが追加されたほか、ユーザーエクスペリエンス(UX)のテストが新設され、そのスコア比重が高めに設定されている。また、新しいCPUテストも搭載された。これらのテストはAndroid版などとほぼ共通のようで、プラットフォームの垣根を超えたスコアの比較が可能となっている。

3Dテスト(以下はWindows 10 Mobile端末“NuAns NEO”で実行した様子)
RAM、CPUなどの性能を計測

 ベンチマークテストが完了すると、テストのスコアが表示される。この画面は“Pivot”コントロールになっており、左右のフリックで[Ranking]画面や[Info]画面へ切り替えられる。[Ranking]画面ではiPhoneなどのほかの端末とスコアを比較することが可能。[Info]画面では端末のモデル名やOSのバージョン、搭載CPU/GPUのスペックなどといったシステム情報をチェックすることができる。

ベンチマークテストが完了すると、テストのスコアが表示
[Ranking]画面
iPhoneなどのほかの端末とスコアを比較することが可能
システム情報をチェックできる[Info]画面

 まだ開発途上のベータ版であるせいか、手持ちの端末によってはテストが完走しないケースも見られたが、“NuAns NEO”などの端末では無事テストを完了することができた。今後の改善にも期待したい。

ソフトウェア情報

「AnTuTu Benchmark v6」
【著作権者】
北京安兔兔科技有限公司
【対応OS】
Windows 10/10 Mobile
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
6.0 UWP Beta5

(樽井 秀人)