杜のAndroid研究室

Androidの生みの親、Google純製アプリを8本紹介

「Google Goggles」「YouTube Remote」など意外と知らないアプリをチェック!

(12/06/13)

 『杜のAndroid研究室』では、スマートフォン向けOS“Android(アンドロイド)”をテーマに、窓の杜スタッフが厳選したアプリなどを紹介していく。今回は連載100回を記念して、Androidの生みの親であるGoogle純製アプリに着目し、「Google+」「Google Earth」「Google 翻訳」「Google Goggles」「Google Reader」「Gesture Search」「Google 日本語入力」「YouTube Remote」の使い方と機能を紹介する。

Googleが提供するSNSの公式クライアント「Google+」

 「Google+」は、Googleが提供するSNS、“Google+”の公式クライアント。フォローしているユーザーの投稿を閲覧し、コメントをつけたり[+1]ボタンを押してほかのユーザーに共有することが可能。“友だち”や“家族”といった自分が作成した“サークル”ごとに投稿を一覧することもできる。また、フォローしていないユーザーの“注目の投稿”も閲覧可能。

 投稿時には閲覧範囲を細かく指定でき、全ユーザーが閲覧できる“一般公開”のほか、特定の“サークル”や個人だけに投稿を公開することが可能。テキストに加え、その場で撮影した写真や“Google+”のアルバムにアップロードしている写真、位置情報を投稿できる。

「Google+」「Google+」

公開する“サークル”や個人を指定して、テキストや写真などを投稿できる公開する“サークル”や個人を指定して、テキストや写真などを投稿できる

 さらに、“インスタントアップロード”機能をONにすることで、端末で撮影したすべての写真を自動で“Google+”にアップロード可能。写真は非公開のアルバムにアップロードされ、メニューの[写真]項目から閲覧できるほか、“サークル”などに投稿してほかのユーザーと共有できる。

 本アプリをインストールすると、“メッセンジャー”というアイコンもランチャー画面に追加され、このアイコンを選択すると、メニューの[メッセンジャー]項目を選択したときと同様の“メッセンジャー”画面が表示される。“メッセンジャー”では、フォローしているユーザーや“サークル”のメンバー同士でテキストチャットやグループチャットができるほか、“ハングアウト”と呼ばれるビデオチャットを最大10人で行うことが可能だ。

“インスタントアップロード”機能をONにすると、端末で撮影した写真が自動で“Google+”の非公開アルバムにアップロードされる“インスタントアップロード”機能をONにすると、端末で撮影した写真が自動で“Google+”の非公開アルバムにアップロードされる

1対1のテキストチャットやグループチャットができるほか、ビデオ通話の“ハングアウト”も行える1対1のテキストチャットやグループチャットができるほか、ビデオ通話の“ハングアウト”も行える

【著作権者】
Google Inc.
【対応OS】
端末により異なる(編集部にてAndroid 2.3で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.6.1.30454518(12/05/25)

地球儀を回して世界中を探索できる3D地図アプリ「Google Earth」

 「Google Earth」は、世界中の都市を航空写真で眺められる3D地図アプリ。航空写真がつなぎ合わされた地球儀をフリックで回転させたり、拡大・縮小して地図を閲覧することが可能。「マップ」と同じように地図をドラッグすることで移動、ピンチイン・アウト操作で拡大・縮小できるほか、二本指でタッチしながら画面をねじるようにすれば、地図を回転させることができる。また、画面を二本指でタッチして下にスライドすることで、視点を斜め上に変更することが可能。

 さらに、設定画面で“内蔵センサーを使用”項目をONにした上で、地図画面の左下にある[見回す]をONにすると、端末の上下左右の動きに応じて地図が自動で回転するようになり、上空の一箇所から地上を見回すような感覚で地図を閲覧できる。

 地図上には、各種レイヤーを重ねて表示でき、レストランやショッピングスポットなどをアイコン表示するほか、道路や境界線に色をつけることが可能。また、写真共有サイト“Panoramio”に風景写真がアップロードされている地点へアイコンを表示することもできる。各種アイコンをタップすれば詳細情報や写真を閲覧可能。

 そのほか、メニューの[Earthギャラリー]項目からアクセスできる“Earthギャラリー”からは、観光地の地図を自動再生で眺められる“ツアー”や地震情報を地図上に表示するといった拡張機能を利用可能だ。

「Google Earth」「Google Earth」

視点を斜め上に変更して地図を閲覧でき、スポット情報や写真を閲覧できるレイヤーを重ねて表示することが可能視点を斜め上に変更して地図を閲覧でき、スポット情報や写真を閲覧できるレイヤーを重ねて表示することが可能

【著作権者】
Google Inc.
【対応OS】
Android 2.1以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
6.2(12/03/14)

音声や手書きで入力して翻訳できる「Google 翻訳 (Google Translate)」

 「Google 翻訳 (Google Translate)」は、64言語に対応した翻訳アプリ。元の言語と翻訳したい言語をそれぞれ選択し、テキストを入力すれば翻訳後のテキストを表示可能。日本語を含む一部の言語では音声入力と手書き入力が可能で、翻訳後のテキストを音声で読み上げることもできる。翻訳前後の言語をワンタッチで入れ替えられるほか、“会話モード”機能を使えば2言語間で交互に翻訳を行うこともでき、言葉の通じない相手とのコミュニケーションに便利。

 翻訳後のテキストは、Androidの共有機能を使ってメール送信などができるほか、全画面に拡大表示して人に見せやすくすることもできる。翻訳はインターネットを介して行われるが、翻訳テキストの履歴はオフラインでも閲覧できるので、海外旅行時にローミングを利用していない場合などでも履歴を確認可能。そのほか、よく使う翻訳テキストをお気に入りに登録して、すばやく開くこともできる。なお、音声読み上げはオフラインでは利用できない。

「Google 翻訳 (Google Translate)」「Google 翻訳 (Google Translate)」

一部の言語では、文字入力アプリのほか、音声や手書きによるテキストの入力が可能一部の言語では、文字入力アプリのほか、音声や手書きによるテキストの入力が可能

【著作権者】
Google Inc.
【対応OS】
Android 2.1以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.4.1(12/06/04)

被写体の画像検索や文字認識ができるアプリ「Google Goggles」

「Google Goggles」「Google Goggles」

 「Google Goggles」は、カメラで写した物体を画像検索できるアプリ。製品や建物を撮影した写真から似た画像を検索し、名前などを調べられるほか、文字認識機能により、画像内にあるテキストを翻訳したりGoogle検索することが可能。なお、日本語の文字認識には対応していない。また、バーコードを読み取って製品を検索することもできる。

 被写体として適しているのは、製品や観光地などのランドマークのほか、バーコードやロゴマーク、芸術作品、英語などの文章や連絡先のテキストなどとなっている。その場で撮影した写真や端末内の写真を使って検索する以外に、“Continuous”モードに切り替えるとカメラに映っているものを連続で自動認識することも可能。さらに、設定画面から“Search from Camera”をONにすると、Android標準のカメラアプリで写真が撮影された際に画像検索が自動で行われ、ヒットした画像がある場合はステータスバーに通知が表示されるようになる。

撮影した写真から似た画像を検索したり、ランドマークの名前を調べることが可能撮影した写真から似た画像を検索したり、ランドマークの名前を調べることが可能

画像内にあるテキストを認識し、検索や翻訳を行うこともできる画像内にあるテキストを認識し、検索や翻訳を行うこともできる

【著作権者】
Google Inc.
【対応OS】
Android 2.2以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.8.1(12/04/17)

Googleリーダーを閲覧できる公式クライアント「Google Reader」

 「Google Reader」は、オンラインRSSリーダー“Googleリーダー”の閲覧ができる公式クライアント。Googleリーダーに登録しているRSSフィードの新着記事をフィード別やフィードをまとめた“フォルダ”別のほか、全フィードをまとめて一覧表示して確認でき、個々の見出しを選択して記事を閲覧することが可能。左右にフリックすることで前後の記事に切り替えることができるほか、見出しをタップすることでWebブラウザーで記事ページを開いて全文を閲覧可能。

 フィードの自動同期を設定すると、1時間ごとに新着記事のダウンロードが自動で行われ、オフラインでも新しい記事を閲覧できるようになる。本アプリから新たなフィードを登録することもでき、キーワードやURLを入力してフィードを検索できるほか、カテゴリーからフィードを探して登録可能。Googleリーダーのクライアントとしては、とりたてて多機能というわけでもないが、快適に閲覧できる機能をひと通り備えている。

「Google Reader」「Google Reader」

記事の見出しをタップすると、Webブラウザーで記事ページを開いて全文を閲覧できる記事の見出しをタップすると、Webブラウザーで記事ページを開いて全文を閲覧できる

【著作権者】
Google Inc.
【対応OS】
Android 1.6以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.1.1(11/11/02)

ジェスチャー操作で連絡先を検索して電話発信!「Gesture Search」

 「Gesture Search」は、ジェスチャー操作で端末内のアプリや連絡先を検索できるアプリ。起動すると黒色の画面が表示されるので、英数字を手書きしよう。なお、日本語には対応しておらず、ひらがなや漢字では検索できない。ヒットしたアプリや連絡先などの候補が一覧表示され、何文字か手書きすることで候補を絞り込むことが可能。個々のアプリを選択して起動できるほか、連絡先をタップして電話帳を開いたり、左側の受話器型ボタンをタップして直接電話発信することが可能。Webブラウザーのブックマークや、端末のシステム設定、楽曲ファイルなども検索でき、設定画面において検索対象にする項目を選択可能。

 手書きした文字は画面下部に表示されていて、下部を左側にスワイプすると1文字ずつ削除することができ、右側にスワイプすればすべての文字を削除可能。たとえば、“S”と手書きすると“S”のほか“5”を含む候補もヒットするなど、多めの候補が表示されるのが特徴。数文字を手書きすることで、目的のアプリや連絡先にたどり着けるようになっている。

「Gesture Search」「Gesture Search」

手書きによる検索対象に含む項目を選択することが可能手書きによる検索対象に含む項目を選択することが可能

【著作権者】
Google Inc.
【対応OS】
Android 1.6以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.4.1(11/06/01)

語彙が豊富で入力しやすい日本語入力アプリ「Google 日本語入力」

 「Google 日本語入力」は、Googleが提供する日本語入力アプリ。Windows・Mac向けのデスクトップ版日本語入力システム「Google 日本語入力」のAndroid版で、デスクトップ版でも定評のある語彙の豊富さが特長。多くの地名や人名、外国語などをひらがなから一発変換できるほか、“ふいんき”と入力して“雰囲気(ふんいき)”に変換できるといったよくある誤読にも対応している。記号や顔文字を入力できるのはもちろん、設定画面でキャリアを選択することで、各社の絵文字も入力できるようになる。

 また、“きょう”“あす”や“いま”を変換すると、今日・明日の日付や現在時刻が変換候補に表示されて選択可能。さらに、“1206”といった数字を変換した場合、日付の“12月6日”や時刻の“12:06”に変換できるなど、漢字だけにとどまらない多彩な変換機能を備えている。

 キーボードのレイアウトは、“ケータイ配列”と“QWERTY配列”の2種類を選択でき、日本語入力は“ケータイ配列”で英字入力は“QWERTY配列”といった設定も可能。また、縦画面と横画面でレイアウトを切り替えることもできる。“ケータイ配列”での入力方法は、フリック入力とキーの連続押しでかなを変更するケータイ風の入力を選択でき、フリック入力とケータイ風入力を同時に利用することも可能。なお、日本語入力アプリの機能を拡張するプラグイン、“マッシュルーム”には対応していない。

「Google 日本語入力」「Google 日本語入力」

キーボードのレイアウトや入力方法などを細かくカスタマイズできるキーボードのレイアウトや入力方法などを細かくカスタマイズできる

【著作権者】
Google Inc.
【対応OS】
Android 2.1以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.5.1089.3(12/05/30)

PCのYouTubeをAndroid端末で遠隔操作「YouTube Remote」

 「YouTube Remote」は、PCで表示しているYouTubeを遠隔操作し、動画の再生や停止などができるアプリ。PCを遠隔操作したい場合は、まずPCのWebブラウザーでYouTubeのテレビ画面用インターフェイスを備えた“YouTube Leanback”にアクセスする。GoogleアカウントまたはYouTubeアカウントでログイン後、“ペア設定コード”を取得して本アプリに入力すれば設定完了だ。“ペア設定コード”は直接入力せずに、QRコードを読み取って入力することも可能。

 本アプリの画面下部には[検索][おすすめ]という2つのタブが表示され、キーワード検索結果や“おすすめ”として一覧表示された動画を選択し、再生リストに追加可能。再生リストの動画をPCのWebブラウザー上で再生でき、アプリ上部のコントローラーで再生・一時停止や早送り、巻き戻しを操作することができる。また、端末の音量キーを操作することで、PCで表示したYouTubeの音量を調整することも可能。PCで再生せずにアプリ内で動画を視聴することも可能で、動画を出力する機器を簡単に切り替えることができる。

「YouTube Remote」「YouTube Remote」

動画の右側の[+]ボタンを押すと再生リストに追加でき、上部のコントローラーで再生や一時停止を遠隔操作できる動画の右側の[+]ボタンを押すと再生リストに追加でき、上部のコントローラーで再生や一時停止を遠隔操作できる

【著作権者】
Google Inc.
【対応OS】
Android 2.0以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
3.1.0(12/01/25)

(ライターズハイ:鈴木 友博)