杜のAndroid研究室

第189回

実用性ゼロでも愛用アプリになる予感!? ジョークアプリ4種

「哀愁のデフラグ」「地球が何回廻ったトキ!」「Pandom Board」「HAYAKUJI」

 『杜のAndroid研究室』では、スマートフォン向けOS“Android(アンドロイド)”をテーマに、窓の杜スタッフが厳選したアプリなどを紹介していく。今回は、実用性はなくとも、話のネタになること必至のジョークアプリとして「哀愁のデフラグ」「地球が何回廻ったトキ!」「Pandom Board」「HAYAKUJI」の4本を紹介しよう。

Windows 98のデフラグ画面を忠実に再現した「哀愁のデフラグ」

「哀愁のデフラグ」

 一昔前のパソコンでは、システム起動やディスクデフラグなど、さまざまな場面でとにかく待たされることが多かった。しかし、そうした待ち時間こそ、肩の力を抜いていられる貴重な時間だったのかもしれない。

 当時のような感覚をリアルに思い出せるジョークアプリが、Windows 98のデフラグ画面をAndroid上に再現した「哀愁のデフラグ」だ。なお、ジョークアプリのため、Androidのデフラグを実行する機能はなく、ただ単にデフラグ風の画面のアニメーションを表示するだけとなっている。

 アプリを起動すると、昔懐かしいWindows 98のデフラグツール風画面が表示されるので、右下の[開始]ボタンをタップ。すると、デフラグ実行時のようなアニメーションが表示されると共に、ハードディスクの動作音を再現したカラカラという音も再生され、あたかもデフラグを行っているような気分を味わえる。

 あとは、デフラグが完了するまでぼんやり画面を眺めているのもよし、目を閉じて休憩するのもよし。デフラグの時間を持て余していた当時のように、ゆったりとした気持ちで、流れ行く時間に思いを巡らせよう。

ダイアログで各記号の意味も確認できるが、表示されるデフラグ風のアニメーションは全くのでたらめだ
デフラグ完了時のダイアログまで再現され、ほのかな達成感を味わえることうけあいだ
「哀愁のデフラグ」
【著作権者】
SoftLibrary(株)
【対応OS】
Android 2.2以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.0(13/05/06)

理不尽な質問にすばやく回答!「地球が何回廻ったトキ!」

 子どもの口喧嘩などでよく使われる「いつ? 何時何分? 地球が何回廻った時?」という理不尽な質問。“何時何分?”まではかろうじて答えられたとしても、“地球が何回廻った時?”に答えることができず、子どもの頃に悔しい思いをしたことのある人は多いに違いない。

「地球が何回廻ったトキ!」
西暦元年以降の総自転回数を設定し、日付を算出することも可能

 「地球が何回廻ったトキ!」は、この“地球が何回廻った時?”に簡単に回答できるジョークアプリ。地球が紀元前64億年ちょうどに生まれたと仮定して、設定した日付までの地球の総自転回数を算出でき、画面上部で西暦で年月日を設定するだけで、総自転回数が表示されて確認できる。

 総自転回数は『地球が○○回廻った時!』というキャラクターのセリフとして表示されているので、桁数が多く読み上げるのが難しいときは、相手に画面を見せればOKだ。本アプリさえあれば、理不尽な質問にもすぐに回答でき、相手を言い負かすことができるだろう。

 なお、“AC計算”のチェックボックスをONにすれば、西暦元年からの総自転回数も算出できる。『ちなみに、西暦元年からだと地球が○○回廻った時』などと言って、さらに相手に追い打ちをかけることが可能だ。

「地球が何回廻ったトキ!」
【著作権者】
BEAM
【対応OS】
Android 2.2以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.0.1(12/12/30)

二者択一はパンダの多数決に委ねよう!「Pandom Board」

 ランチでパスタとカレーのどちらを食べようか、飲み会に出席しようかどうかなど、日常生活では二者択一で悩む場面も多い。自分で決められない二者択一を、小さいパンダが多数決で代わりに選んでくれるジョークアプリが「Pandom Board」だ。

「Pandom Board」
画面下部から歩いたパンダが、多数決で選択肢を決めてくれる

 起動すると画面上部に2枚のボードが表示されるので、それぞれをタップし、手書きで選択肢を書き込もう。2つの選択肢を設定したら、画面下部の[START]ボタンをタップ。すると、下部に表示されている5頭のパンダがフラフラとランダムに動き回りボード付近まで移動する。笛が鳴ると移動が終了し、その時点の各ボード上にいるパンダの数で採用する選択肢が決まる仕組み。

 なお、5頭による多数決のため通常は1回で決まるが、まれに1頭のパンダがボードにたどり着けず、2対2で引き分けになることがある。その場合は、パンダの可愛らしさに免じて多数決をやり直そう。また、本アプリでどんな結果が出ようと、最終的には二者択一は自己責任で決断してほしい。

「Pandom Board」
【著作権者】
(株)アイ・ピー・シー
【対応OS】
Android 1.6以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.1.1(12/10/03)

忍者気分で呪文を唱えて精神集中?「HAYAKUJI」

 2本指で空中に縦や横の直線を描いたり、両手の指をさまざまな形で組み合わせながら、“臨”“兵”“闘”“者”……と9文字の呪文を唱える様子を忍者映画などで見たことがある人も多いだろう。これは“九字護身法”と呼ばれる呪術で、忍者や密教僧、陰陽師などが精神集中や厄除けといった目的で使っていたとされる。なかでも、2本指で横・縦に交互に空中を切りながら呪文を唱える“早九字”は、急いでいるときにも使える簡便な方法。

 「HAYAKUJI」は、そんな“早九字”をスマートフォンでさらに簡単に実践できるジョークアプリ。起動画面には水晶玉のようなものが表示されており、画面をタッチし続けることでエネルギーを溜めることが可能。水晶玉が青色になれば準備完了なので、あとは“早九字”の要領で、端末を持った手で横・縦に交互に空中を切っていこう。端末を振るごとに“臨”“兵”“闘”“者”……と1文字ずつ水晶玉に表示されると同時に音声で読み上げも行われ、自分で呪文を唱えているような気分を味わえる。

「HAYAKUJI」
エネルギーを溜めた後で端末を振ると、音声と画面表示で呪文を唱えられる

 呪文の9文字や細かい所作を覚えることなく、手軽に“九字護身法”を実践できるのが特長。効果のほどは不明だが、精神集中したいときや、気分転換したいときに“おまじない”として使ってみるのもいいかもしれない。

「HAYAKUJI」
【著作権者】
スタジオかざぐるま
【対応OS】
Android 2.1以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.0.0(13/12/18)

(ライターズハイ:鈴木 友博)